イギリスのフラワースクールの事、旅で出会った花たちや、世界のイベントなど、日高ちひろが見つけた日々の雑記帳。

次世代の花 part4 菊 マム

日本を代表する花の一つである菊、すでにバリエーションは豊かですがまだまだ新しい物が出てきそうです。最近は海外からの輸入も多く一年中入手可能ですが、私には秋という季節感がとても好きです。

スプレーマム 'モナリザ ピンク'スプレーマム 'モナリザ ピンク'

スプレーマム 'オーロラ'スプレーマム 'オーロラ'

スプレーマム 'ゼナサニー'スプレーマム 'ゼナサニー'

スプレーマム 'バルディカライム'スプレーマム 'バルディカライム'

一輪菊 ポンポン咲き グリーン一輪菊 ポンポン咲き グリーン

スプレーマム ポンポン咲き グリーンスプレーマム ポンポン咲き グリーン

一輪菊 大輪 ポンポン咲き グリーン一輪菊 大輪 ポンポン咲き グリーン

次世代の花 part3 バレンタインデー 国産赤いバラのトレンド

国産 赤いバラ ’ブリランテ’
バレンタインデーがあと一週間と迫るこの頃、英国の花屋では忙しさのピーク。赤いバラは'レッドナオミ'が一番人気。日本の赤のバラは今何が人気なのでしょうか。親しい人や日ごろお世話になっている人、気になる人だけでなくご家族でもいいんです。ぜひフラワーバレンタインして下さい!街中で花束を持った男性、素敵だと思います!

バラ 'サムライ08'
バラ 'サムライ08'
ゆっくりと開花してくれ、花もちもよく頼もしい品種です。

バラ 'アマダ+'
バラ 'アマダ+'
サムライより花びらが多いタイプ。

バラ 'セクシーローズ'バラ 'セクシーローズ'
明るめの赤。鮮やかです。

バラ 'レッドスター'バラ 'レッドスター'
こちらも明るめです。

バラ 'アミリー'バラ 'アミリー'
花びらのそりがぽってりとしていて優しいイメージ

次世代の花 part2 この頃のシクラメン

関東東海 花の展覧会特別展 シクラメン
シクラメンの花は年末にかけ出荷のピークとなり、トローリーに高く積まれ結構な取引量だと思います。いつもどのシクラメンにしようか体が冷えるまで花の前で悩んでしまいます。そんな事もあり今回は暖かい展示会場でシクラメンをじっくりと観察してきました。青紫、柔らかいピンク、白、フリンジのあるもの、複色のものなど、多様化が進みどれも素晴らしい鉢ばかりでした。

シクラメン 'ドリームピンク'<br />
金賞 シクラメン 'ドリームピンク'
イギリスでよく目にしたフュージャのようなピンク色にライトピンクの細かいフリンジ。ご覧の通りラブリーです。

シクラメン
花の美しさに私のテンションが高くなりもう写真を撮るのに夢中。そして名前の記録を忘れてしまいました。青みが強い色でペタルには絞り模様があり、フリンジの部分と中心部が濃く出ているシクラメンです。花の青みは葉にもその特徴が見られます。

シクラメン 'かがり火ソフトピンク'
シクラメン 'かがり火ソフトピンク'こちらもブルーベースでクールな薄ピンク色。花びらのギザギザを見た瞬間、羽子板の羽かと思いました。モミジの葉にも見え、ソフィスティケートな色と容姿から軽さを感じるシクラメンでした。よい鉢は暖かくなっても花が上がってきます。春の優しい陽に照らされれば心も安らぎ浄化されそうです。

シクラメン 'ビクトリア'
シクラメン 'ビクトリア'

次世代の花

次世代の花 関東東海花の展覧会より
花の世界でもハイブリッドのスピードは目覚ましい物があり、種類もバラエティ豊かで、日本語でない花の名前を覚えるのも苦労するこの頃。関東東海・花の展覧会 国産の花の特別展へ出かけこれからの花を探求してきました。

鉢花から切り花への移行、多様なシクラメン、テーマを持たせたディスプィに植物の根ごと使い束ねるブーケ、枝物と季節の花での和の演出、色のグラデーションをうまく取り入れた各地の花のディスプレーなどビジュアルなプレゼンテーションも目を楽しませてくれました。
関東東海花の展覧会 フラワーウォールフラワーウォール
関東東海花の展覧会 枝物を使った和室のディスプレイ枝物を使った和室のディスプレイ
関東東海花の展覧会 カラーグラデーションの美しいディスプレイカラーグラデーションの美しいディスプレイ

受賞作品のコーナーより フラワーデザイナーの観点で自分で使ってみたい思うセレクションです。

マーガレット 'シェリエメール'
真ん中がぷっくりと盛り上る丁子咲きのマーガレット、その中心部の筒形のフロレット(筒状花)でさえ先端が特徴的で色もスウィート!ポットフラワーです。名前はフランス語で最愛の母という意味の 'シェリエメール' だそうです。

マーガレット 木春菊 モクシュンギク Argyranthemum frutescens ''
キク科アルギランセマム属

キャンドルの種類

キャンドル チャペル
キャンドル candleはラテン語のcandere輝る/光るからの派生語

チャペルタイプ
先がピラミッドのように尖っていて丸型の比較的太いタイプ。高さは5㎝から50㎝など様々。サイズの表示は高さmm/直径mm 色は白が大半。教会で使うオーソドックスなタイプでロンドンでは色のオーダーが可能との事。この時期はマーケットにゴールドもお目見えです。(画像はトップ)

ピラータイプ
キャンドル ピラー
円柱型で太さ長さもいろいろ。色は赤 オレンジ ブルー モスグリーンなどちょっとラステックなイメージに仕上げられているのが今のトレンド。こちらはFDBの卒業生の利佳さんが彼女のウェディングに手作りした物で、とても大事にしているキャンドルです。

テーパードタイプ
キャンドル テーパード キャンドル テーパード
先端に向けなだらかに細くなっているキャンドル。太さも豊富でエレガントに空間を演出。アイボリー ゴールド シルバー インディゴ グレー ベージュ パープルやピンク、中には混色でデザインをされた物もあります。テーブルクロスに合わせられるほど多くの種類があり空間をうまく使いたい時はお薦めです。ただしアレンジメントに入れる際はしっかりと固定を。

ハウスホールド 
細長い円柱。先端もフラット。ピラーを細長くしたタイプ。今年はライトなグレーと黒 ブラウン系も素敵かも!

ディナー

パンプキンの事

ハロウィンのパンプキンって?
ハロウィンで目にしたパンプキン。一体どうしてこのフェスで南瓜をくりぬくことを考えたのかとふと疑問に思っていたところ、ちょうどタイムリーに英国キューガーデンの記事を目にしました。

南瓜は字のごとく瓜の仲間でウリ科カボチャ属になります。ほとんどが水分で花、実は皮も含めてすべて食べられる南米原産の植物。古代から存在する食物の一つだそうです。成長も早く春に種を植えれば夏の終わりには立派な実を付けます。我が家でも地面から出てきた茎が何かわからず、ベランダに這わせておいて、ついに南瓜の実がなって正体が分かった事もありました。

さて本題です。ハロウィンはもともとケルト人の夏の季節の終わりの行事でした。詳細は別ページでご紹介していますが、10月最後の日は多くの死者の魂が下界に戻る特別な日とされ、人々は灯りを外に置き家によからぬ事が起きないようにしたとの事です。スコットランドやアイルランドではいつでも手短にあるカブやジャガイモでランタンを作っていたとの事。1800年代の中頃になるとスコットランドやアイルランドの人々はアメリカへ移民してゆき、そこで出会った南瓜をくりぬいたのがハロウィンには南瓜という習慣の始まりとの事です。カブやポテトより大きいので細工はしやすいかもしれませんね。
皆さんは南瓜をくりぬいた事ありますか・イギリスでも上手に作る人がいます。いつかチャレンジしてみたいものですね。

ref:イギリスキューガーデンのブログ

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 ボディフラワーとヘッドドレス

ボディフラワーをまとったモデルの後ろ姿 ボディフラワーをまとったモデル 一番好きな作品です。
実際に装着可能な物としてのスケジュール(規定)です。ヨーロッパ諸国のコンペでは作品が仕上がるとモデルによるキャットウォークがあり、イベントを華やかに盛り上げる場面となります。昨年はマネキンに飾っただけだったそうですので進歩しています。

ステージの上での競技ではありますが、フロントの選手たちにとっては観客からはかなり近い位置です。カメラも随時テーブルの周りを廻り選手の表情を映し出しています。審査員たちも途中からステージに昇り審査を開始していました。様々な要因がプレッシャーとなってしまうと思いますが、こんな状況下でも経験豊かなフローリストたちは見事に作業を進めてゆきます。

同じ資材が提供されますがデザインは当然ながら全く異なります。フレームを組むプレワークの時間があり、競技開始前に各テーブルには準備されたフレームが並びます。様々な形をしたヘッドドレスのフレーム、何も置いていない所もありここからどんな作品ができるのだろう、どんな花を使うのだろう等と一人ワクワク期待が膨らみます。ちなみにドレスはくじ引きで決めたそうです。

時間と共に美しい作品が出来上がりその経過も楽しく拝見。ドレスやモデルの体格にあったデザインの全容が明らかになってきました。ファイナルに残る方々の作品は甲乙がつけがたいですね。気に入った作品が2点。ステージ向かって右側の手前と奥。右側奥の方が優勝でした。
ステージ右側の方々の作品

<結果>
優勝 深町拓三さん ヘッドドレスの形はインドのターバンにも似ていてとても楽しみでした。ストラクチャーをデザインの一部として隠さずそのまま活かした無駄のない作品です。余裕でブーケまで作ってしまっておりましたが、なくても十分と感じました。

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 アレンジメントとブーケ

日本花職杯2018 アレンジメントとブーケ
今年は金曜日と土曜日という日程だったため土曜日のファイナルに出かけてきました。久しぶりに秋らしいよいお天気、足取り軽くお台場のアクアシティまでお出かけです。会場の中では前日行われた予選の作品が所狭しと並んでいました。予選ではハンドタイドブーケとアレンジメント。2018年のテーマは「花でつなぐ日本。世界。」資材使いも楽しく、個性あるそれぞれの力作を拝見してきました。

ユニークな資材
多色を黒と合わせる作品が多かったように思います。日本固有の物からオリジナルの資材をハンドメイドしたもの、ナチュラルの資材を使ったものなどを巧みに組み合わせられ、どれもツイストが入りトップフローリストの柔軟性が覗えます。

足が最初に止まったのがこちらの作品。高明度の多色を黒で引き締めた作品です。日本で育てられたマムやダリアをメインの花とし資材と花双方でのパターンのリピートにより心地よいリズムが生まれている作品です。ウィンドーディスプレイでのアイキャッチャーにはブリリアントなアイディア。楽しい!
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

黒の枝とカラフルな手毬をストラクチャーとし花を添える手法。色が目に飛び込む作品。こちらの2つの作品は資材のビビットさで抜き出ていました。
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

障子紙のようですが、こんな使い方は初めて遭遇

2018年秋 英国ロイヤルウエディング

2018年は幸運にも2回も英国ロイヤルウエディングを見る事ができました。チャールズ皇太子の弟君アンドリュー王子の次女、Princes Eugenie of York ユージニー王女とJack Brooksbank氏の結婚式が2018年10月12日にウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で沢山の祝福の中で執り行われました。

さて、簡単ですがお持ちになっていたブーケについてです。ティアドロップシェイプで、おそらくワイヤーブーケで、お花4種類とグリーンは2種類ほど。英国王室伝統のマートルの葉は写真からでは確認できませんでした。白い花々の間から見えるブルーのエリンジウムはスコットンドの国を象徴するアザミに似ているためとの事で、英国のロイヤルウエディングには頻繁に登場するお花となります。手元のブーケに入れていない場合はたいていドレスやベールの刺繍に施されています。最近のブーケトレンドとしては小さな花を寄せ集めたブーケが非常に好まれます。キャサリン妃の時はスズラン、メーガン妃の時はアスチルベなどが印象的です。今回はマダガスカルジャミンも加わっているためもっと香るブーケだったに違いありません。

<ブーケのお花>
バラ
マダガスカルジャスミン
スズラン
エリンジウム
ヘデラ
イタリアンルスカス

ウェデイングドレスは英国のピーター・ピロット社デザイン。すそにかけてゆったりと広がるAラインにボリュームをキープしながらトレーンを長く引くエレガントなスタイルです。ブーケは王女の背丈とドレスの長さに合うように作られていて、サイズとボリュームは共に非常によいバランスでした。ハンドルはちょっと長かったような気がしますがカーブした独特なハンドルは英国王室のワイヤーブーケの特徴でもあります。ブーケはあくまでも花嫁を引き立てる脇役の一つ。ブーケだけ、あるいはブートニアだけ独り歩きをさせる事だけは避けたいですね。

イギリス王室の伝統に沿って、結婚式の翌日そのブーケはウエストミンスター寺院の無名戦没者の墓へと手向けられました。今年は2回もロイヤルウエディング。幸せそうな花嫁を拝見し、だれもが幸せを分けていただいたようなムードになったのではないでしょうか。ユージニー王女、どうぞ末永くお幸せに!

Ref:
結婚式の画像はTwitterの @RoyalFamilyで確認できます。
ウェディングの記事と写真 Elle Japon 日本語版 https://www.elle.com/jp/fashion/a23735139/princess-eugenie-piter-pilotto-wedding-dress-181012-hns/ 

秋植え球根

秋植え球根
秋分の日も過ぎ急激に秋となってしまいました。気温も低く洋服の衣替えも間に合っていない次第です。毎年秋植え球根のトピックスで書きたかったのですが、考えていてからもう数年は経ってしまっています。思い出した時がその時!今書かねばまた今年もタイミングを逃してしまうと思い頑張る事にしました。

春に咲くポピュラーな球根植物はほとんどといっていいほど今の時期に植えます。球根自体に栄養があるため直植えにする場合は特別に土を用意する事なく楽ちんなものです。事前に咲きそろった時のカラーハーモニーなどを考えてから植えるとだいたいの雰囲気が想像できます。カラフルにしたいのか全体を同じような色で統一するのかなどあれこれプランするのも楽しく、フラワーアレンジメントを始める前と同じです。イギリスのフラワースクールではまずデザインを考えてから行動に移すようにと教えられます。途中プランを変更し、何度も材料を変えたり考えを変えたりすると最終デザインに程遠いものができる事はもう皆様もご存じの通り。

近年は花の種類も増え選択肢が広まり、それはそれで悩むのですが思いついた秋植えの球根たちの列挙です。お馴染みの球根植物は春の球根植物のブログに載っている物とダブります。そしてちょっとマニアックで目を惹く物などもリストアップしてみました。庭に花があるとその花でもフラワーアレンジメントが楽しめます。一番新鮮な花は大いに利用したいですね!

<秋植えの球根植物-ポピュラーなもの>
チューリップ ユリ科チューリップ属 中央アジア イランパミール高原 カザフスタンステップ地帯原産
フリージア  アヤメ科フリージア属 南アフリカ原産
スイセン ヒガンバナ科スイセン属(ナルキッスス属)イベリア半島 地中海沿岸原産
ヒヤシンス ユリ科ヒヤシンス属 地中海東部沿岸からイラ ン トルクメニスタン付近原産
ラナンキュラス キンポウゲ科ラナンキュラス属 地中海沿岸 西アジア~ヨーロッパ東南部原産
ムスカリ ユリ科ムスカリ属 地中海沿岸原産
アネモネ キンボウゲ科アネモネ属 地中海沿岸 西アジア~ヨーロッパ東南部原産
リューココリーネ ユリ科レウココリネ属 南アメリカ チリ原産
クロッカス アヤメ科クロッカス属 地中海沿岸 ヨーロッパ南部 

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