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Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2017

ウエディングブーケ 日本花職杯2017
10月14日(土曜日)お台場で開催された日本花職杯の競技会を見に行きました。タイトル通り日本のフローリストの精鋭たちのコンペティションです。

最初の項目はハンドタイドブーケ。開始前には各テーブルにユニークなフレームが並んでいます。近年のフローリストリーではほぼデザインが出尽くしており、いかにして個性豊かなアイデイアで魅せるかが勝利への焦点となります。ストラクチャーを見るだけでも楽しくいくつか目を捉えたフレームがありました。
蓮の実にウールを巻き付けたフレームパーツ 完成されたフレームとしてではなくパーツのみがありました。花をフレームに差し込む作業がないため作る時のスピードが速く時間の余裕が生まれます。
球状のストラクチャーを持つフレーム 球状のストラクチャーを持つフレームブーケボリュームがあり存在感大。球状のユニークなストラクチャーと花がどう調和してゆくのかが興味をそそられました。
木の枝や根などナチュラル感あふれるブーケフレームナチュラルで作り込みすぎない、私の好きなテーストです。

2作品目はブライダルブーケ。花嫁が実際に手で持って歩けるものでなければなりません。今年のヨーロッパでは大きなブーケが流行していますが、サイズとウェイト、資材と花、やはり適正なバランスが重要となってきます。

ナチュラル資材の壁飾り

ナチュラルな風合いのモノが好きで、時々風変りな物を購入してしまいます。こんな木のスライスもイギリスから大事に持って帰ってきたくらいです。これらはフラワーデザイン・オブ・ブリテンのレッスンの時に資材屋で調達したものです。
木のスライス

カウンター下の棚用の飾りにとの事でご依頼をいただきました。設置場所に丁度ラフな木の置台があり、同じ色合いのウッドスライスがある事を思い出しました。ナチュラルな資材はやはり同じテーストの物との相性がよいと思います。フレームはミツマタ、後方から木の皮を使うなどすべて天然の木で繋げました。仕上げはシルクのコサージュで。着物の生地から染めた手作りの花です。
ナチュラル資材とシルクフラワーで作る壁掛飾り

フラワーデザインについては英国フラワースクールのヨーロッパクラスやマスタークラスで少しずつではありますが経験を積んできました。私自身、特別に抜き出た素質があるわけではないので長く続ける事で自分の知識の引き出しを埋めています。様々な経験が学びとなりいろいろと蓄積されてゆきます。実際にレッスンを続けられている方はとても柔軟で応用力のあるユニークなアイディアの持ち主が多いですよ!

今年のヨーロッパクラス、非常に残念ですがロンドンでの開催はなくなりました。ご希望者はWestonでのレッスンとなります。ありがとうございます。

トロピカルフラワー 南国の花たち

ブランケットシア(エクメア)
暑い時期にはやはり南国出身の花たちが活躍します。色も鮮やか、形もユニーク、赤と黄色など本来は強すぎて使うのを躊躇するくらいの原色同志の組み合わせも一つの花にあったりもします。

今回はハワイご出身の方のパーティー用アレンジメントを作成する事になりました。テーマはハワイアンナイト。フラのダンスもある楽しいバースディ・パーティーです。トロピカルフラワーでとのご依頼。会場も広さがあるため、華やかにハワイの雰囲気が伝わるようにというイメージです。頭に浮かんできた植物を書きとめました。花は分布や原産地も考慮しなるべくお客様のご意向を取り入れます。

普段からよく使い見慣れているのはアンスリューム。花もちもよく艶のある仏炎苞と中心部からすっと伸びている肉穂花序が特徴のサトイモ科の植物。ハワイにももちろん分布しています。バード・オブ・パラダイス(極楽鳥花)の名を持つバショウ科のストレリチアやカニのツメのようなヘリコニア、プルメリア、アナナス、ジンジャー、ハイビスカス、ブーゲンビリア、オーキッド、チランジア、シダ類の葉、モンステラやドラセナ、フィロデンドロンなどいろいろ。プルメリアやハイビスカスは切り花としては入手が難しい植物。また一日でしぼんでしまう可能性もあり、アレンジメントに使うには不安があります。
アンスリューム 'マキシマエレガシア'アンスリューム 'マキシマエレガシア' サトイモ科アンスリウム属
ストレリチア レギナエストレリチア、バード・オブ・パラダイス 極楽鳥花とも ゴクラクチョウカ科(バショウ科)ストレリチア属

2017年夏 花の色

2017年夏からの流行色
今世界の舞台で活躍するトップデザイナーたちの作品は、構造に重点が置かれ、多くの資材と花を使い、目を捉える奇抜なデザインが頻繁にみられます。ヴィヴィットで派手な色使いも特徴の一つでしたが、今また新たな動きがあるようです。色に変化がでてきました。発端はアメリカの生産者たちが生む新種のしかもちょっと変わっている花たちであるとの事です。それらは色味が柔らかく、どこかヴィンテージでここちよい自然らしさを含むものです。今回私がこのトピックスにしようと思ったのも花の巨匠が造る作品の色に心ひかれたのが理由です。

ヴィンテージやクラシックなどのテーマはイギリスでも数年前にそのスタイルのリバイバルがありましたが、
今度は色による表現です。スモーキーでソフトな色あい、少しまったりとしたような色、暖色のグループと寒色のグループそれぞれに存在。さてどう使うかですよね。作者の個を感じさせる、ユニークな形や構造、そして心にときめきを与える色。ちょっと変った資材の発掘も必要です。色は感情に働きかけるため、色自体に関する事も少しばかりおさらいが必要です。そして人の心情に語り掛けられる色使いができたら素晴らしいですね。

イギリスはすでに気温も下がっているとの事。日本もあと数週間で季節の変化を感じられると思います。トーンダウンしたピーチやサーモンピンク、落ち着いた紫にこれから活躍のブラウン。みなさんはどんなフラワーデザインを愉しまれるのでしょうか。
ラナンキュラス 'オルレアン' バラ 'シルフ+' ファレノプシス / 胡蝶蘭 'リトルエンペラー'

FDBヨーロッパクラス2017のお知らせ

フローリストやフラワーデザイナーたちのテクニックと感性を高めるためのレッスンとして、毎年恒例となっているヨーロッパクラス。今年のゲストはチェルシーやクロアチアカップでの優勝経験を持つフローラルスタイリストのローラ・リョング(Laura Leong)さんです。ご自身も現役の競技会出展者であり、細部まで行き届いた作品は誰もが足を止め見入ってしまうほど迫力。花のスタイリストとしての名声を馳せていますが、絵画や造形などのプロフェッショナルでもあるとの事。美術の講師として大学で教鞭をとる事もしばしば。その色使いは固有で独特の雰囲気が作品にあります。

こんな素晴らしい先生を囲んでのレッスン。スタッフである私でさえもわくわく感が止まりません。今年も充実したクラスとなるようチーム一丸となって頑張ります。皆さんのご参加お待ちしております。

2017年ヨーロッパクラス
10月26日 - 29日
参加費 960ポンド
ハマースミス ロンドン
FDB ヨーロッパクラス2017 フラワーデザインマスタークラス

ブリティシュ・フラワー・ウィーク 2017

イギリス ブリテッシュ フラワー ウィーク
6月19日から25日までの1週間、イギリスでは英国産の花の大プロモーションが始まります。今年はロンドンのニューコベントガーデンフラワーマーケットのリニューアルオープンもあり、ことさら声を大にした運動が年初より聞こえてきました。国内の花屋と消費者たちにもしっかりと浸透させるべく方法だと感じました。

まず地産地消がなによりで国内産の花を利用を促しています。イギリスはオランダがとても近く多くの花がオランダから輸入されています。実際学校の花もオランダからトラックで直接運ばれてきていました。市場へ行く必要はなくもう何年も前からのオンラインでの取引です。オランダは合理主義。商売も上手で、いかにして花屋が便利に利用できるかをいち早く考えシステムが確立してゆきました。イギリスの農家たちは低迷し当然ながら危機感を抱えていました。状況を打開するために始まったブリテッシュ・フラワー・ウィーク。イギリスの花の組織が一体となって進めている運動で、2013年から始まり年を重ねる事にますます浸透してきたように感じます。

地産地消のメリットは、なんといっても移動の時間がミニマムで花が長持ちする事です。そして香も強いとの事。ハイシーズンとなれば質が向上でもお手頃価格に収まってくる。イギリスの生産者のサポートとなり野生植物や固有種の存続につながる。何よりもお客様たちは自国の花を好みます!花を贈られるとたいていの人は笑顔に。ましてイギリス産との事で、どこ?という会話にもなってゆきます。

様々な素材の花たち

フラワーリース
初めてフラワーアレンジメントを教えてくださった先生から展示会のお知らせを頂きました。当時はフラワーアレンジメントが大流行しており、週末の花のレッスンはいつもとても楽しみでした。とても懐かしく、久々にお会いしたいと思い出かけてきました。私の恩師の斎藤先生はコサージュなど染の花を作るのが専門で、大手のドレスメーカーへ素敵なコサージュを作り納品していらっしゃいました。いつ伺っても忙しそうで、資材に埋もれて仕事をしていらっしゃる姿がとても印象的です。花に携わって50年、続ける事が大事なのとおっしゃる先生の作品展、本日楽しく拝見してきました。

ワックスフラワーの展示がありました。紙や布などに色を付け最後にワックスで仕上げ光沢をもたせます。見た目は陶器のような質感です。花の色も自分で調合、いかようにでもできるとの事ですが、その優しく上品な色合いは経験を積んだ賜物であると思います。そしてもう一つは、ハンカチなどの布で作る3Dアート。シルクのハンカチを5-6枚使い重ねて立体を作り出すというとても気の遠くなる作業です。先生の作品を拝見しましたが、大変すばらしいものでした。生徒さんの作品も多数出展がありました。それぞれ花をよく観察して色を付け、素敵にアレンジされていました。花も様々な素材、そしていろいろな方法で表現できますね。アーティスティクでいつも活動的な先生、これからも沢山美しいお花を作り続けてください!

フラワーアートアワード2017

東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品
毎年東京ミッドタウンにてコリドーのスペースにて華やかに繰り広げられるコンペがあります。桜の季節と重なり、建物の中も外も暖かな陽気に誘われた人々で賑わっていました。この競技会はバラの花100本以上500本未満その他の植物は自由、165cm2x高さ290cm以内の持ち枠にアート作品を飾る。今が旬のバラの花の美を引き出す事が目的。

FDBのマスタークラスを卒業されたお二人、柳井則子さん、青山真紀さんらによる出展があり、見事「優良作品賞」を獲得。おめでとうございます。トレーニング中はコーチの先生からも一切情報が来ません。デザインは当日までのお楽しみでした。でも、会場で作品を見た瞬間に「うん。コレダ!」という感じでした。高くセットされたフレームから自然に流れ落ちる構成で、選りすぐられた花一つ一つの周りには空間があり、花々からはその高貴なオーラをも感じます。マスター柳井からは「全ては見て頂く方のためと、生産者さんの気持ちとバラの使命を全うさせてあげるための作品」。花との対話を重視して全力で臨んだとの事。非常に乾燥する条件下、常にベストな状態を保つために毎日のメインテの手間を惜しまず生産者の想いをデザイナーが最後までリレーし続けられたと思います。丹精込めて育てられた花の命を大切にする心はフローリストにとって必須です。審査が終わればそれで終わりではあまりにも花にも生産者の方々へも申し訳ない事です。素晴らしい作品、すっかりと心がリフレッシュされ足取りも軽く帰宅しました。本来のコンペの目的にあった作品は、見ていて大変うれしく楽しい物です。
東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 メインの花:オールフォーラヴ オールフォーハート ブロッサムピンク フェリシテ 

2017イギリスの花の購買について

ラナンキュラスのハンドタイドブーケ
2010年頃のイギリスではインターネットを利用して花を購入する消費者は僅か3%に過ぎなかったのが、現在は13%を占めるまでになりました。その多くはインターネットもこなれていて購買力もある30代。購入者の1/5はロンドンやその近郊に住む人たちとの事。購入金額も英国で一番高い水準である事が判明。

人気の種類については10代後半から30代までの若い世代はファッションや流行に敏感のため季節の花がよろしいようです。早春にはチューリップや水仙、クラジオラス、季節が移ればシャクヤクやヒマワリなど。一方年齢が高くなるにつれトラディショナルなマム(菊)やカーネーションなどを求める傾向だそうです。

さて、ますます若い世代の花の購入が下がっている日本の事情はいかに?

Resource:Royal Flora Holland

世界らん展2017 インテリアアレンジメントとディスプレイデザイン

世界らん展2017 フラワーアレンジメント部門
アレンジメントの部門ではインテリアアレンジメントとディスプレイデザインの2つのカテゴリーがありました。
長期展示を考えしっかりと保水の仕組みがされているので花もたいへん美しく保たれていました。乾燥した展示会場では蘭の花と言えども美しい状態を保つ事は気を使う所です。

インテリアアレンジメント
世界らん展2017 インテリアアレンジメント 世界らん展2017 フラワーデザイン部門最優秀賞 フラワーデザイン部門最優秀賞

ディスプレイデザイン

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