"Saying it with flowers - 花に託して" 近年


1930年から40年にかけてイギリスのConstance Spry女史 により、フラワーアレンジメントは書籍やデモンストレーションなどを通じ広く一般社会に普及しました。自然に目を向け、大木や枝・様々な種類の葉やフルーツなどもフラワーアレンジメントに取り入れました。型にきっちりはまった重々しい古典のアレンジメントとは異なり自由な感覚で花を楽しめるようになりました。その事が一般に受け入れられ、家庭で気軽にフラワーアレンジメントを楽しむ習慣となりました。第2次世界大戦後、一時中断していた花の生産が再びイギリスでも始まり, コベントガーデンフラワーマーケットに集められた花はイギリス全土に出荷されました。現在ではイギリスでの花の生産者はほんの一握りとなり、生産拠点は温暖でより花作りに適した土地へと移されています。ケニア、コロンビア、エクアドルなどからオランダの巨大フラワーマーケットへ集まり、世界各国間での取引が盛んとなりました。

人々は何かにつけて花を贈ります。一般的に花を贈る行為は人の感情の反映であり花にその気持ちを託す時が多いようです。愛を伝えたいのでしたら何よりも花がよいでしょう。悲しみの気持ちを送る時も言葉は入りません。記念日や誕生日にも花は最適の贈りものではありませんか!

今のフラワーデザインは家のインテリアやファッション等、その時代の流行に深く関わっています。エキゾチックな一本の花で表現するミニマリズム、絵とその絵の植物と同じ花材を使ってのデザイン、カントリースタイルのブーケにしろチョイスは千差万別! 水仙のシンプルな花束であろうと大きくて抱えきれないほどの量の花であろうと、花でメッセージを伝えるのが何よりであると思います。近年ではほぼ一年中どんな花でも取り寄せる事ができますが、やはりシェイクスピアが「恋の骨折り損」で言うように、その季節ごとに咲く花が一番美しいと感じます。

恋の骨折り損より
At Christmas I no more desire a rose
Than wish a snow in May's new-fangled mirth
But like of each thing that in season grows.

花には言葉に言い表せないような魅力があります。そのため古代から花は特別に人の心をとらえるものとして扱われていたのでしょう。色、香りに特有の形は折に触れその美しさで気持ちを伝えるにはとてもふさわしいものであると思います。シェイクスピアの花の巧みな表現はとても高尚な物でしたが、今となっては花遊びの習慣も薄れ昔ほどたやすいものではないようです。もし興味がありましたら、「シェイクスピアの花」という本が出版されています。'Shakespeare's Flowers,' ISBN 1 85793 246 3 £4.99

そして、イギリスにお住まいの方は、リンダ先生がお話しする「結婚式の花の歴史」についての会があります。3月21日、Worcester Gold and Country clubです。詳細は先生のホームページでチェックしてください。うっとりとするイギリスのウエディングの花のお話、伺ってみてはいかがでしょう?

ウイリアム・シェイクスピア 'Say it with flowers' 近年 英語のオリジナル
Say it with flowers - Shakespeare Today " William Shakespeare's Birth place trust
Lynda Owen 先生のページ Lynda Owen Featured Floral Content

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フラワーデザイン・オブ・ブリテンは1949年第2次世界大戦直後の混乱の中で設立されたそうです。若い年齢の子供たちも生活の為に働かなければならず、創設者のRona Coleman先生も子供たちの為に技術を必死に教えていたんだと思います。復興に伴い花の需要が増えフローリストの仕事も定着し現代に至ったわけですので、まさにフラワーアレンジメントの先駆者であるSpry氏も教育者としてのColeman先生もイギリスの花の業界を支えてきた中心人物です。Coleman先生もすでに他界なさいましたが、Spry氏と共にフラワーアレンジメントについて、あの世で大いに語っているのではないかと思います。
フローリスト教育の専門学校として63年目になりました。基本的な技術は何ら変わりません。Weston-super-Mareはとても素敵な街ですので、ぜひ皆さんフラワーデザインの勉強にお越し下さい!