イースターリリー

復活祭、イースターでは鉄砲ユリや大きな白いカラーリリーがシンボルの花として用いられます。 漏斗状の形をしたユリは神がキリストに復活をさせるために吹いたトランペットとされています。また聖母マリアに天使から受胎告知の際一本の白いユリが与えられるシーンの絵画も多く見られます。白いユリは喜びや希望、神聖、美徳、純潔などキリストの復活、新しい始まりの意と重なる事からイースターのシンボルとされてきました。アメリカでは 'White-robed apostles of hope’白い服をまとった希望の使徒(直訳)と呼ばれ、キリストが最後の汗を落としたゲッセマネの地に咲いた花とも言われています。イギリスでは白のカラーが一般的で、教会に飾られるアレンジメントは大きな白いカラーをメインに白やわずかに黄色みがかったユリや、スプレーマムなどを用いるのが一般的です。家にもこの時期の春の花のブーケなどが飾られますが、どちらかというと復活祭の花飾りはイギリス以外のヨーロッパ地域の方が需要は多いそうです。イースターサンデーの日に教会へ行った子供たちには水仙の花が配られ、お母さんやおばあちゃんへの手土産とされる風景がよく見られるそうです。

戦前は沖縄からユリの球根がアメリカに出荷されていましたが、1941年真珠湾攻撃により輸出がストップしてしまいました。以後カリフォルニアとオレゴンの境目あたりで栽培されるようになりカナダを含む北米全土に出荷されるようになったそうです。鉄砲ユリが出回る前はマドンナリリーという花が飾られていたそうですが、現在では花が大きくこの時期でも手に入る鉄砲ユリがイースターに代表するユリとなりました。宮古島へダイビングへ行った時、東平安名岬(ひがしへんなざき)に沢山のユリが咲いていたのをふと思い出しました。イースターが来ると本格的な春です。寒かった今年は梅も桜も開花が遅め。梅から桜へのバトンが今頃やっと渡されているようです。

イースターリリーは地域や時代によって様々な種類があるようです。花と文化のかかわり面白いですね。FDB Geoffrey Huges先生より教えていただきました。

カラーリリー Arum lily (Z. aethiopica) 湿地を好む大きな オランダ海芋です
サトイモ科ザンテデスキア属 
南アフリカ原産

鉄砲ユリ Lilium Longiflorum
ユリ科ユリ属
沖縄原産

イースターについて 
Ref: Aggie Horticulture