イギリスのフラワースクールの事、旅で出会った花たちや、世界のイベントなど、日高ちひろが見つけた日々の雑記帳。

資材屋へアウティング FDBヨーロッパクラス2014 Day 2

イギリス レッスンの合間にフローリストの資材屋へアウティング イギリス ブリストルにあるフローリスト資材屋

2日目の午後はBristolの資材屋へお出かけです。あらゆる資材がここでは手に入ります。棚の上にまで乗せられ倉庫も兼ねておりコストコみたいな感覚です。NEWのサインが掲げられていたもの何点かをピックアップしてみました。

冒頭はバークのコンテナ、中にはビニールが敷かれていましたので土を入れてもオアシスを入れても大丈夫です。バークはもうかなり前から市場にありましたがこんな入れ物は忙しい時期に便利かと感じました。イギリスでは大きなティーカップに花をアレンジしたスタイルが贈り物として流行しています。カップも可愛いですね。ライムやピンクのボタンのガーランド。ボタンもまだまだトレンドです。
ティーカップ(コーヒーカップ?)にフラワーアレンジメント ボタンのガーランド
ティーカップ(コーヒーカップ?)にフラワーアレンジメント 右の写真はボタンのガーランド ブーケなどからハンギングに使うと便利そうです。
花瓶 花器 NEWのサインがついていた花瓶。お客様はそのあたりに集まっていました。

FDBヨーロッパクラス2014 Day 2

アレンジメントのプロポーションについて、校長のデモンストレーション トライアンギュラー 英国フラワーアレンジメント
2日目はSymmetrical。左右対称でブリテッシュアレンジメントの基本中の基本です。フォーマルな席で用いられることが多く様々な場面で見られます。特に教会でのセレモニーでは間違いなくどこかに飾られています。このアレンジメントは日本でもトライアンギュラーとして紹介されており、皆さん一度はアレンジをした事があると思います。ブリティシュのスタイルは中心が強くフォーカルの幅が広くなります。私も恥ずかしながら久しぶりのブラッシュアップ。注意点をノートに書き出し、ポイントをしっかり頭に入れてからアレンジを開始しました。本来はクラスのアシストのはずだったのですが、この時ばかりはかなりの集中。どんな経験者でも時々はリビューは必要です。昔にクラスで一緒だった台湾のデザイナーがキャリアコースを2回受けていました。彼女は大きな会場で生徒を何人も持つ先生。活躍し続ける理由がわかりました。美は基本にあり!

FDBヨーロッパクラス2014 Day 1

フラワーデザイン リースの葉のあしらい方のデモ フラワーデザイン・オブ・ブリテン 学校でレクチャー中の校長Barbara Shakespeare
左写真 どんなリーフを使っても均等にかならず同じ長さを保ちます。 写真右 レクチャー中の校長 Barbara Shakespeare
初日と2日目はシンパシーデザイン(葬儀用)のデザインの予定です。オアシスを削ってベースの形作りのはずでしたが、基本のアレンジメントができない人が世間にはあまりにも多いとの事。審査員の方たちですら長年基本のアレンジをしておらず正確にアレンジできない人たちもいるとの事でした。という事で先ずは葬儀用の定番リースから取り掛かりました。かなりの花材を使いますので重くなりがちですが、リングオアシスの水の浸し方の説明から始まりその後はしっかりとデモをしながら解説してくれました。リーフの入れ方、空間の取り方、埋め方など美しく均整の取れたアレンジメントを作る上でのいくつもの重要な注意点があり、私自身基本のリビューは久しぶりだった為、内容は新鮮で実に参考になりました。手前味噌で大変恐縮ですが、我がスクールの校長のデモは手際もよくとても綺麗、安定感があり作品の出来栄えも芯が強くパワフルです。生徒さんたちが'神々しい'と表現しておりましたが、その言葉がぴったりです。久々に上手なデモを見てこちらでのレッスンのありがたさが身に染みました。リースを2作品; 一つはベーシックスタイルで花をまんべんなく散らすアレンジメント。もう一つはセクション(グルーピング)してフルーツを加え、テーブルアレンジメントに仕立てました。冬の季節でしたら日本でもフルーツを楽しむことができます。ただしリンゴだけはフェイクもしくはワックス加工をお勧めします!
リースのプロポーションをチェック リースのプロポーションが的確であるかどうかをチェック お店ではどのスタッフが作っても同じサイズにしなければなりません。

ロンドンからの移動 FDB ヨーロッパクラス2014 Weston-super-Mare

イギリス チェダーチーズの店
英国の入国審査もスムーズで、ロンドンヒースローからすぐにヒースローエクスプレスへ乗りロンドンパディンントンで17:30のTaunton行きの電車をキャッチ。時間帯によってはBristolで乗り換えの列車がありますが、一時間近くも外で待たされることがあり、またとてもわかりにくい所に電車が停車していたりしますので、旅慣れない方は直通がお勧めです。尚、パディントン駅では列車の発車10分前位にならないとプラットフォームの表示が出ません。大抵は9番か10番ホームですので電車に向かって右の方に待機していると良いでしょう。改札口はその列車の前の改札をご利用下さい。

今回の滞在先はいつも生徒さんをお願いしているご家庭にホームステイをさせていただきました。その為下車駅はWeston-super-Mareの2つ手前の駅Worle駅です。Bristol Temple Meads から各駅停車になりますので小さな駅でも止まります。もしこの駅をご利用でしたら、ホームが短いため後ろ3車両のドアは開きません。いずれにせよパディントン駅では後ろ車両はとても混雑しますので、乗車する時は真ん中より前がお勧めです。乗り継ぎがスムーズだったため19:30には到着いたしました。

余談ですが、17:30発の列車は一番の運賃が高い時間帯です。なんと100数ポンドも支払いました。パディントン駅ではカフェ形式で食事ができる場所があり、また上階ではホテルのおちついた場所もありますのでゆっくりと休んでから電車に乗るとよいと思います。オフピークや1週間前までのアドバンスチケットを予約しているとと20数ポンドでよい時もあるようです。ナショナルレールのホームページでチェックしてみて下さい。

私はクラスの2日前に渡英。一日はゆっくりと過ごし英国の代表的チーズ生産エリアのチェダーへ連れ行っていただきました。以前はストロベリーの生産が盛んでストロベリー電車が通っていたとの事。今はトラックでの輸送に切り替わり廃線となっていましたが、ストロベリーを乗せた電車なんて、よい香りが漂ってきそうで素敵なイギリスの田舎風景が目に浮かびます。

明日から始まるクラスに向けて早めに休ませていただきました。幸いにして暖かい日で夜もそれほど寒くはならずここちよい眠りとなりました。

フラワーデモンストレーション IFEX2014

フラワーデザイン デモンストレーション ローラン・ボーニッシュ氏 フラワーデザイン デモンストレーション ローラン・ボーニッシュ氏
展示会場はいささかダウンサイジングしましたが、見学者にとっては丁度よいと感じました。会場の一角にアーティストたちによるデモンストレーションの場があったため移動距離も少なく助かります。朝一番のデモはLaurent Borniche氏。申し上げるまでもなく予約制であった会場はすぐに満席。後ろの方になってしまいましたが、どの角度からも見えるように作品を持ち上げゆっくりとポーズの時間を取って下さいます。スタイルの違うブーケ2つ、フレームを使ったデコレーションを一つ。太い鉄線でできているフレームベースも最高に美し仕上がりでとても感銘いたしました。氏が人気の理由は単に彼の作る豪華なブーケだけではなく、お客様に対してのサービス精神、アーティストの才能に加えワークマンシップもトップクラス。観客を魅了した一時間であったと思います。
もう一方は江口みきさんによる30分のデモ。エレガントでクラシックな器に豪快に花をあしらう、数をこなしている方の仕事です。紫のカーネーションがメインで一番見せたいお花との解説をしながら、難しい色たちをそつなく合わせてしまっていらっしゃいました。デモが始まる前には用意されている花材が少ないかなと感じましたが、見せ方使い方がプロのお仕事。葉を落とさずそのまま使うという点はボリューム、手間の点でメリットがあるという事を感じました。ステージにはデモ作品以外数点ディスプレーがあり、生のお花は生産者さんのご協賛との事。無論出す方はトップクオリティを揃えてきます。心にひっかかった事はディスプレされていたガーベラのアレンジメントのメカニカルです。本音を申し上げるとデモよりももっとインパクトがありました。帰り掛けに数人のアシストの方からクラスへ是非ご参加をとのお誘いを受けましたがその方々も気が付かなかったのでしょうか....残念

花の器

flower containers
最近はぼってりと厚みのある少しクラシカルな器をよく目にします。重量感があり器だでけでも雰囲気があります。一方軽くて扱いやすい商品も様々。IFEX2014でも新商品でを見つけました。ディスプレーもしやすそうで素敵な器がでしたが、残念ながら写真撮影禁止。展示会に出展してそれはないでしょうと思いましたが、カラフルで四角いコンテナ、植物を入れ横にして本段などに置き壁面を花で飾れるようなタイプでした。また缶詰を空けたようなタイプの器もあり、ポップな色も充実でよかったと思います。
Scheurich Display at IFEX2014 flower pots
私の着目はドイツのメーカー Scheurichさんの鉢カバー。創立80年以上のメーカーで以前から存じていましたが、ユーロ高にも関わらずお値段手頃、発色はよく重量は軽め。しかもウォータープローフされていますのでオアシスを直接入れても大丈夫。こちらの商品はイチオシかなと思います。

器も高い値段を出せばいくらでも素敵な物はありますが、私は扱いやすさと価格、ある程度の美しさのバランスで器選びをしています。皆さんはどんなタイプがお好みですか?

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ヨーロッパクラス直前の週末となりました。お天気でありますように!
FDBヨーロッパクラス 2014年
FDBヨーロッパクラス 2014年

フラワー・オブ・ザ・イアー IFEX2014展示より

Lucria 'Coco'
歴代に受賞された花の展示ではありますが、受賞されている花はただ美しいだけではなく当然ながら品質も伴っています。私もよく使わせていただいているオレンジのバラや、めったに買わないのにふと目にとまり購入したダリアの品種も入賞していました。そのダリアはナマハゲマジックというすごいネーミングですが、深く美しい色、形、すばらしい品質が一目でわかります。花は品質と価格のバランスが取れていれば一般の消費者にも広く受け入れられると思います。

鉢物で気になったのは、小さな日日草。とても愛らしくチャーミングでした。分枝が良くピンチなしでもコンパクトでバランスの良い株に仕上がるとのアンゲロニア 'セレニータ パープル'、私の住んでいるエリアではめったに入荷しないかすぐに売り切れてしまうかで見かけないルクリア 'ココ'、切り花に戻りましてつぼみの状態でもフリンジが可愛いオレンジのバラ 'カルビディーム+'

新種の花たち IFEX2014

Happano Korin by Jardin Co.
先日幕張で開催されたIFEXへ出かけてきました。
メーカーによる展示会で新しい資材や花などを見に行ってきました。会場の一角ではフラワーショーも開催され、ショーを見る合間に展示場巡りをするちょっと駆け足な一日でした。

新種の花のコーナーでは当然ながら目新しい花が美しく展示されていました。トップの写真はコリウス。葉のつき方がとても特徴的です。もこもこっと増えそうです。トルコキキョウも白の’ハピネスホワイト’とグリーンかかった白’ロザリオグリーン’(英語の表記ではChaconne Green?)、どちらも大きくフリンジも素敵な見栄えするリシアンサスです。これから活躍するシクラメンに新種です。今までもとても改良が進められていた分野ですが、沢山の花びらが重なって咲く姿はとてもかわいらしくはしばし足が止まってしまったほどです。早く市場に出ないかと一人ワクワクしてしまいました!デルフィニウムのアンニュイな色は優しくバーベナはバイカラーで鮮やかでした。このコーナーは何時間いても飽きないです。

オレンジとピンク

オレンジとピンクのアレンジメント
オレンジにピンク、どちらもバリバリ主張できる色。実は苦手で数年前まではなかなか一緒に使えないコンビネーションでした。今月は夏のピンクを残しながら秋のオレンジをミックスしたアレンジメントを試みました。材料は香のするオレンジのバラ 'キューバ・リブレ'、小さな青りんご、スプレーマム 'ジェニーオレンジ'、オレンジ色の唐辛子、リンドウ '赤竜(コウリュウ)'、グリーンはシャガそして器はブラック。苦手な色のコンビネーションもチャレンジしてみれば案外すんなり行くこともあります。

秋が深まればアップルをミニかぼちゃに、またオレンジの唐辛子もまっ黒な物などに変更すればハロウィーン仕様になります。オレンジとピンク、夏の名残と秋の始まりを取り入れる事ができたような気がします。余談ですが今回のミニアップルは生を使用したためワックスでコーティングをしてあります。花に影響するエチレンガスをブロックスするためです。
ワックス処理したミニアップル オレンジの丸唐辛子

---秋のデザインクラス、参加者募集中です-------------------
FDBヨーロッパクラス 2014年
FDBヨーロッパクラス 2014年

フラワーデザイン・オブ・ブリテン ヨーロッパクラス 2014年 ご案内

2014年10月29日より4日間、イギリスのWeston-super-Mareにて、毎年恒例のヨーロッパクラスを開催します。もちろん現役フローリスト、フリーランスデザイナー、先生たちのご参加もあり、なかなか毎年楽しいクラスとなっています。

今年は葬儀用のデザインの勉強を前半2日間入れます。諸外国のフュネラルデザインは華やかで美しいものが多いですね。また近年では非常にミニマリステックにまとまったデザインもよく見られます。イギリスでの葬儀用の代表的な作品はダブルエンドにシングルエンドスプレー、バスケットアレンジメント、リース、キャスケットカバなど、日本でもお馴染みのデザインばかりです。ダブルエンドスプレーやキャスケットカバーはテーブルデザインのホリゾンタルもしくはダイアモンドシェイプ、バスケットアレンジメントはギフトアレンジメントの代表的アイテム、リースに至ってはクリスマスやサマーリースなどデザインも幅広く大変応用が利くアイテムです。これらは基本テクニックが沢山詰まった重要な項目です。レッスンではチェックポイントを再確認しながら作品作りをしてゆきたいと思います。

3日目はファッショントレンドのストール。Flowers to wear と言う事で数年前からいろいろ流行中です。4日目は植物のギャザリング - 植物も内容もいろいろ詰め込みますが、Let's enjoy!

FDBヨーロッパクラス 2014年
FDBヨーロッパクラス 2014年

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