フラワー

フラワーアレンジメント イギリス花の旅 今年の新しいフローリスト資材

木のスライス フラワー資材 今年のデザインのラッピング
レッスン終了後にブリストルの資材屋まで連れて行ってくれました。学校を出発したのが4時30分頃、資材屋まではなんだかんだ50分はかかりますので渋滞していない事を祈っていました。

いつも購入するものはフローラルテープです。ビニール製でステムからの乾燥を防ぐ優れもので、コサージュやワイヤリングしたブーケには抜群に花もちが違います。お店が6時に終了するため滞在時間わずか30分でしたが、駆け足でいろいろと目にしました。模様の入った新しいラッピング、おそろいのリボン、季節商品の貝殻、シャイニーでとてもよくできているパール仕上げのバタフライクリップなど時間はとても足りません。そして最後に目に留まったのがトップの写真にある木のスライス。今までは木の表面のバークが流行していましたが、今年は同じ木でも違う部分の商品が出ていました。買ってきましたがクリスマスにでも使いましょうか。薄くスライスされている商品でしたので何枚かが持ち帰る際に折れてしまいました。 
夏のフラワー資材 貝殻夏のフラワー資材 貝
夏のフラワー資材 貝殻 夏のフラワー資材 貝殻 こちらは色付きです。
パール仕上げのバタフライクリップパール仕上げのバタフライクリップ いままでのクリップとは質感が違いとても綺麗です。

植物とフラワーアレンジメント

イースターのアレンジメント
植物をよく知りよく観察する事。自然界が教えてくれると師匠たちに長年言われ続けてきました。それがもっとも自然なアレンジメントに繋がるからです。アレンジメントは人間の手で造形された物なのですが、植物の持っている特徴や性格を無視してはどこかちぐはぐでバランスが崩れたアレンジメントになってしまいます。実際自分の作った過去の作品を見ると随分無茶をしているなと感じるものが多くありました。本日は原点に戻ったシンプルなアレンジメントです。材料はこの時期に入手できるヒメミズキと白い花。白はイースターによく用いられるシンボルカラーの1つです。形はヒメミズキが地面から生えている輪郭をなぞりました。器の底に成長点があるように仮定しすべての茎はそのポイントに向かって挿しています。フラワーアレンジメントは植物の恩恵を受けながら人間の楽しみの為に生まれました。花や植物の事少しだけインプットがあるとよりよい作品となります。イギリスのスクールでは花の名前と科属名をセットで覚えさせられます。同じ科の出身の植物は水揚方など扱いも似ています。またアレンジメントを作る時も、生えている環境を考える際覚えているとちょっと重宝です。

イースターのアレンジメント ヒメミズキの生え方

材料 
ヒメミズキ/ヒュウガミズキ マンサク科トサミズキ属
Spマム 'デックモナ' キク科キク属
ヘデラアイビー ウコギ科ヘデラ属
ユキヤナギ バラ科シモツケ属
卵の殻(白)給水フォーム、コンテナ

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4月6日(土曜日)7日(日曜日) 日高のクラスでこのようなシンプルアレンジメントのレッスンをいたします。興味ある方はご連絡下さい。info @ act-flower.com

桜 日本を代表する樹木

桜 Cherry blossom
アドバンスクラス*ではおのおのの国に自生する樹木についてのレポートがあります。生徒たちは住んでいる地名にある木、気に入っている木、よく目にする木など身近にある樹木についてリサーチしていました。

今朝久しぶりに近くの公園に桜を見に出かけました。桜は日本全国どこにでもある樹木。可憐な花ですがダイナミックに一斉に花を咲かせ万人に親しまれる花だと思います。大きな木々を見上げているとレッスンの事を思い出し、この時期最もアピール度の高い桜を選びたくなりました。レポートには木の特徴、土壌、水、気候などあらゆることを調べます。植物について知識を得る事は原点であり非常に重要な事と先生から繰り返し教えられております。尚、今回の生徒たちの評価はイギリスの元某有名大学教授によるもので、ノートにはコメントと教授のサインが入っておりました。第3者の眼、しかもこの道を極めた方によるアドバイスは励みになります。

*FDBマスタークラス Level 4

さくら purunus subg. Cerasus
バラ科サクラ属 Rosaceae
英語名 cherry blossom
ヒマラヤから中国南西部原産 種によっては伊豆大島原産もあり
代表する野生種8種 ヤマザクラ(山桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、オオヤマザクラ(大山桜)、カスミザクラ(霞桜)、オオシマザクラ(大島桜)、マメザクラ(豆桜)、タカネザクラ(高嶺桜)、チョウジサクラ(丁字桜)
代表する園芸品種 ソメイヨシノ、カンザン、アラシヤマ、クシマ、エド、ウコン、キヌガサ、イチョウ、フゲンゾウ、イモセ、ショウゲツ等 
花びらの付き方の違い 一重咲きは5枚の花弁、半八重は6-10枚未満の花弁、八重咲は10枚以上50枚未満、菊咲きは50枚以上のもの
メモ 彼岸桜はエドヒガンの枝が長く伸び垂れたもの。大島桜はソメイヨシノなど多くの園芸種を生み出した親木。

Ref: Miraira 2013.March (大原隆明氏 富山県中央植物園主任監修)

RHS Malvern 秋のフラワーショー 2012

RHS Autumn Malvern flower show ヨーロッパスクール アウティング 秋のフラワーショー
空はすっきりと晴れ渡り1時間30分のドライブもとても快適。車の窓を開ければ冷涼な空気がとてもすがすがしくほっぺには心地よい刺激です。イギリスはガーデニング王国、春と秋には様々な所でフラワーショーが開催されます。特にRHSが開催するショーは大きく、たいていフラワーデザインのコーナーがあります。私が伺ったの葉Malvernの秋のフラワーショー。会場はほどよい大きさでした。数回に分けて内容をご紹介しましょう。

薄紫の立派なアリウム 英国秋のフラワーショー イギリスはバラの国 英国秋のフラワーショー 見事なグラジオラス 英国秋のフラワーショー 見事なグラジオラス 英国秋のフラワーショー ガーデンヘデラ/アイビー Hedera helix 'pink and curly'

FDBヨーロッパクラス 2012年 トレンドウォッチ

FDBヨーロッパクラス 2012年 トレンドウォッチ Bristolの資材屋にて ハロウィーンの飾り
最終日は午後1時でクラスは終了。ランチを軽く済ませすぐに隣町Bristolの資材屋へお出かけ。オランダの市場にあるキャッシュ&キャリーと双璧な規模。大きな倉庫となっておりそのまま買い物ができるスタイルとなっていました。こんなに大きいとは予想をしておらずびっくりでした。
FDBヨーロッパクラス 2012年 トレンドウォッチ Bristolの資材屋にて フローリスト資材 フェルトロール フローリスト資材 今年の流行りはモザイク器 フローリスト資材 モダンテーストのシルバーの花器

オランダ花の祭典 国際園芸博覧会 フロリアード2012

10年に一度しか開催のない世界ホルティカルチュラルエクスポ「国際園芸博覧会フロリアードフロリアード」が4月5日よりオランダ南東部フェンロー市で開催されています。参加国は約40カ国。各国から様々な園芸品が数多く出展されコンペが開催されるのプロモーションの為の園芸博覧会です。出展内容はガーデンやパヴィリオンなど100に及びます。今年のテーマは「自然と調和する人生」。リラックス&癒し、緑との係わり、教育と発明、地球環境、そして世界のショーという5つの大きなテーマゾーンがあります。66haもある広大な敷地で毎日様々なイベントが繰り広げられているようです。

日本からの出展は、古来からある節句にちなむテーマだそうです。4月開催のトップを飾るのは2年前上海でインターフローラ世界大会出場のの中山佳巳さんの人日(七草)の節句をテーマにしたディスプレーです。大きな杉玉や竹、水の反射をも取り入れ日本を演出した空間。杉玉は作り酒屋で新酒が出来上がった時に軒先に吊るす物です。安土桃山時代、信長や秀吉が活躍していた1570-1600年頃は杉の枝を束ねたものだそうですが、「意気」を生活とする江戸時代になると丸くてちょっとおしゃれな現在の形へと変化しました。神が降りてきて滞在するともいわれる縁起物。落ち着きのある深い緑が日本的で、杉のフレッシュな香りがしてきそうな空間はお写真で拝見しても魅力的です。10年に一度となるとなんとなく行きたくなってしまいませんか?

フローリアード公式HP
日本語解説HP

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フラワーデザイン展 こちらもよろしくお願いします!
2012年6月7日-10日
フラワーデザイン展 三花三葉/サンカサンヨウ 中目黒
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Yves Piagetという大輪の薔薇

Rosa 'Yves Piaget'
モードなピンク、幾重にも重なる華やかな花弁、そしての卓越した芳香を放つ大輪のバラと言えばこのバラを思い浮かべる人は少なくないのでは。 'イヴ・ピアジェ' どこかで聞いたことのある響きとは思っていましたが実在する人の名前とは知りませんでした。先日Signatureという月刊誌の記事を読み発見。 スイスの時計・ジュエリーメゾン、ピアジェの創業家4代目のYves G. Piaget会長の事だそうです。憧れの花、憧れのジュエリーでしっくりと納得。
今頃何?なんて笑われるかもしれませんが... よいゴールデンウィークお過ごしください。

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フラワーデザイン展 三花三葉/サンカサンヨウ 中目黒
2012年6月7-10日まで、フラワーデザイン・オブ・ブリテンで知り合った3人による花展をします。目黒川沿いのギャラリーです。お出かけ下さい!
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ロンドンオリンピック100日前

さて、今年2012年はロンドンオリンピック開催されます。Kew Gadenではオリンピックの5輪が庭の芝生にアレンジされました。ヒースローへ着陸の時は上から見れるそうですよ。これからイギリスへお出かけの方、着陸寸前にちょっと下をご覧になってみて下さい。

"Saying it with flowers - 花に託して" 近年


1930年から40年にかけてイギリスのConstance Spry女史 により、フラワーアレンジメントは書籍やデモンストレーションなどを通じ広く一般社会に普及しました。自然に目を向け、大木や枝・様々な種類の葉やフルーツなどもフラワーアレンジメントに取り入れました。型にきっちりはまった重々しい古典のアレンジメントとは異なり自由な感覚で花を楽しめるようになりました。その事が一般に受け入れられ、家庭で気軽にフラワーアレンジメントを楽しむ習慣となりました。第2次世界大戦後、一時中断していた花の生産が再びイギリスでも始まり, コベントガーデンフラワーマーケットに集められた花はイギリス全土に出荷されました。現在ではイギリスでの花の生産者はほんの一握りとなり、生産拠点は温暖でより花作りに適した土地へと移されています。ケニア、コロンビア、エクアドルなどからオランダの巨大フラワーマーケットへ集まり、世界各国間での取引が盛んとなりました。

人々は何かにつけて花を贈ります。一般的に花を贈る行為は人の感情の反映であり花にその気持ちを託す時が多いようです。愛を伝えたいのでしたら何よりも花がよいでしょう。悲しみの気持ちを送る時も言葉は入りません。記念日や誕生日にも花は最適の贈りものではありませんか!

今のフラワーデザインは家のインテリアやファッション等、その時代の流行に深く関わっています。エキゾチックな一本の花で表現するミニマリズム、絵とその絵の植物と同じ花材を使ってのデザイン、カントリースタイルのブーケにしろチョイスは千差万別! 水仙のシンプルな花束であろうと大きくて抱えきれないほどの量の花であろうと、花でメッセージを伝えるのが何よりであると思います。近年ではほぼ一年中どんな花でも取り寄せる事ができますが、やはりシェイクスピアが「恋の骨折り損」で言うように、その季節ごとに咲く花が一番美しいと感じます。

恋の骨折り損より
At Christmas I no more desire a rose
Than wish a snow in May's new-fangled mirth
But like of each thing that in season grows.

"Saying it with flowers - 花に託して"  結婚式 昔と今

Tuzzy Muzzy / Nosegay
結婚式はいつの時代でも祝福に満ち喜び溢れる集まりです。もっとも古い時代の結婚式では、花、ハーブ、種など使われるすべての植物が幸運を導くものとして選ばれました。キリスト教以外の人々にも白を基調とする盛大な結婚式は、花が喜びの場をさらに盛り上げてくれると信じていました。

中世期の花嫁は青いドレスを着ていました。青は伝統的に純潔を意味する色だったからです。花嫁も花婿も時々ブルーのリボンでできたバンドをする時があります。これは Something four の1つで、何か青いものを付けると幸せになるという言い伝えからです。* 

花嫁は庭から厄除けの意味がある花を選びブーケにして幸運を祈ったそうです。常緑は魔女よけ、ローズマリーはよい思い出や記憶、愛の神ヴィーナスに捧げられた愛のシンボルのマートル、金のメッキを施された麦は子孫繁栄を意味するものでした。お風呂の習慣がなかった為、甘い香りの花を撒いて結婚式を行いました。現在のフラワーガールはそんな目的で生まれたポジションです。ゲストは可愛いハーブや花でつくられたポージーを持ったり、あるいはポプリが入ったポマンダーを(腰)につけたりしていました。やがてピューリタンの誕生により、これらの人々のちょっと仰々しい習慣はすべて消滅させられてしまいました。

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