フラワーデザイン

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 ボディフラワーとヘッドドレス

ボディフラワーをまとったモデルの後ろ姿 ボディフラワーをまとったモデル 一番好きな作品です。
実際に装着可能な物としてのスケジュール(規定)です。ヨーロッパ諸国のコンペでは作品が仕上がるとモデルによるキャットウォークがあり、イベントを華やかに盛り上げる場面となります。昨年はマネキンに飾っただけだったそうですので進歩しています。

ステージの上での競技ではありますが、フロントの選手たちにとっては観客からはかなり近い位置です。カメラも随時テーブルの周りを廻り選手の表情を映し出しています。審査員たちも途中からステージに昇り審査を開始していました。様々な要因がプレッシャーとなってしまうと思いますが、こんな状況下でも経験豊かなフローリストたちは見事に作業を進めてゆきます。

同じ資材が提供されますがデザインは当然ながら全く異なります。フレームを組むプレワークの時間があり、競技開始前に各テーブルには準備されたフレームが並びます。様々な形をしたヘッドドレスのフレーム、何も置いていない所もありここからどんな作品ができるのだろう、どんな花を使うのだろう等と一人ワクワク期待が膨らみます。ちなみにドレスはくじ引きで決めたそうです。

時間と共に美しい作品が出来上がりその経過も楽しく拝見。ドレスやモデルの体格にあったデザインの全容が明らかになってきました。ファイナルに残る方々の作品は甲乙がつけがたいですね。気に入った作品が2点。ステージ向かって右側の手前と奥。右側奥の方が優勝でした。
ステージ右側の方々の作品

<結果>
優勝 深町拓三さん ヘッドドレスの形はインドのターバンにも似ていてとても楽しみでした。ストラクチャーをデザインの一部として隠さずそのまま活かした無駄のない作品です。余裕でブーケまで作ってしまっておりましたが、なくても十分と感じました。

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 アレンジメントとブーケ

日本花職杯2018 アレンジメントとブーケ
今年は金曜日と土曜日という日程だったため土曜日のファイナルに出かけてきました。久しぶりに秋らしいよいお天気、足取り軽くお台場のアクアシティまでお出かけです。会場の中では前日行われた予選の作品が所狭しと並んでいました。予選ではハンドタイドブーケとアレンジメント。2018年のテーマは「花でつなぐ日本。世界。」資材使いも楽しく、個性あるそれぞれの力作を拝見してきました。

ユニークな資材
多色を黒と合わせる作品が多かったように思います。日本固有の物からオリジナルの資材をハンドメイドしたもの、ナチュラルの資材を使ったものなどを巧みに組み合わせられ、どれもツイストが入りトップフローリストの柔軟性が覗えます。

足が最初に止まったのがこちらの作品。高明度の多色を黒で引き締めた作品です。日本で育てられたマムやダリアをメインの花とし資材と花双方でのパターンのリピートにより心地よいリズムが生まれている作品です。ウィンドーディスプレイでのアイキャッチャーにはブリリアントなアイディア。楽しい!
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

黒の枝とカラフルな手毬をストラクチャーとし花を添える手法。色が目に飛び込む作品。こちらの2つの作品は資材のビビットさで抜き出ていました。
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

障子紙のようですが、こんな使い方は初めて遭遇

水がなくても使える花たち - フローラルジュエリー

フローラルジュエリー
ボディフラワーとして付けるネックレスやブレスレットなどに使う花の話です。
ここ10数年ボンディングされたフラワーデザインは大流行しており、コンペティションでは普通に見られるようになりました。簡単にちょっと違った方法で花を楽しめるという点ではユニークですが、花首だけを使いその場限りとなるため罪悪感も。ただワイヤリングだけではできないデザインもありますので、以前イギリスのヨーロッパクラスで習ったフローラルジュエリーを私のレッスンへ組み込みました。作成してから最低でも12時間、花がしおれない事を前提に水なしで使える植物のリストアップです。アプローチはドライフラワーとして存在するもの、多少の熱に耐えられるものです。

<水がなくても使える花たち - フローラルジュエリー用>
ハイドランジア アジサイは名前にあるの通り(Hydra-水)もともと水を好む植物。すぐに萎れてしまうため押し花で利用
シルバーレース とても繊細でフローラルジュェリーにはピッタリなのですが乾くとクテッとしてしまいます。こちらも押し花で
オーキッド類 南国の植物、水持ちもよく熱にも強いです。3日は色も水も落ちません
センニチコウ まん丸いボタンのようでとてもチャーミング。色も残るためドライフラワーでよく使われる植物
ヘリクリサム 帝王貝細工という和名。もともとカサカサしたテクスチャーで水揚する時点ですでにドライフラワー??
オーニソガラム サンデルシー 白い花弁に深緑の中心部。フロレットだけ使いますが、数日後でもなんと雄蕊がそのままの形で残るスグレモノ
ミニバラ 短命ですが萎れてもバラはバラの形で残ります
リモニウム 夏は水無のほうが管理が簡単。きれいなドライになります
ヒペリカム つやつやと光沢があるベリーは可愛いので使いたいですね。近所で栽培している方がいらっしゃいました!
スタキス ビザンティーナ モフモフなシルバーリーフのラムズイアーの事です。プリザーブドで売られていますが、天然ドライでOkなアイテムです
セネシオ 多肉植物。重さがあるのが難点ですがうまくサイズを選べばアクセサリーでも使用可能 グレーイッシュな色も魅力です
セダム セネシオと同様。丈夫でとても重宝、種類も豊富です

生花のコサージュ

生花のコサージュ
春は卒業式や入学式、結婚式など和やかなお祝いの集まりが増えてきます。そんな時のドレスやスーツの胸元にフレッシュなお花のコーサジュをつけると、またぐっと華やかな雰囲気となります。

生花のコサージュはどうやって作るのでしょうと聞かれる事が多いのですが、お花の一番美しい部分だけを使いワイヤーで形成してゆきます。初めてコサージュの作り方を学ぶ生徒さんに作り方をお教えすると、大抵は大胆な花首カットに目を丸くしてびっくりした様子でご覧になっています。

好みの花を使ってのコサージュ作りはとても楽しいのですが、やはり向き、不向きの花があります。人間の体につけるものですので体温による影響があります。パーティは短時間という考えですが、気が付いたら水が下がっているなんて言う事はプロの仕事として許されません。作る時も手の温度で花を傷めないよう気を使います。作り手は練習を重ねできるだけ短時間でコサージュを作る事が望ましいのです。

コーサジュに向いている花
比較的暑さに強い花がリストに上がってきます。ドライでも用途がある花なども活躍します。反対に使いたくないお花はチューリップなど温度傾性のある植物です。体につけると開花が進み原型をとどめなくなってしまう時があります。そして切った時に液がでる物、これは作り手にとってのアレルギーを発生しやすく、水あがりが悪い植物もしくはすぐに水が下がるものが多いです。花粉がボロボロと落ちるものもドレスを汚しますので使いません。リーフとの相性もありますので、様々な花で試作し、作りやすく、植物同士の相性がよいものを見つけてください。何事も経験ですのでトライ&エラーです。参考までに私がコサージュによく使う花々です。

バラ
胡蝶蘭
シンピジューム
デンファレ
ヴァンダオーキッド
ステファノティス(マダガスカルジャスミン)
カーネーション
カラー
ガーベラ
トルコキキョウ
グラジオラス
スプレーマム
ヒヤシンス
フリージア
スプレーストック
ムスカリ
エキノプス
ワックスフラワー
リモニウム
ヒペリカム
ユーカリ ポプラスベリー

コーサジュのお花の選び方

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2017

ウエディングブーケ 日本花職杯2017
10月14日(土曜日)お台場で開催された日本花職杯の競技会を見に行きました。タイトル通り日本のフローリストの精鋭たちのコンペティションです。

最初の項目はハンドタイドブーケ。開始前には各テーブルにユニークなフレームが並んでいます。近年のフローリストリーではほぼデザインが出尽くしており、いかにして個性豊かなアイデイアで魅せるかが勝利への焦点となります。ストラクチャーを見るだけでも楽しくいくつか目を捉えたフレームがありました。
蓮の実にウールを巻き付けたフレームパーツ 完成されたフレームとしてではなくパーツのみがありました。花をフレームに差し込む作業がないため作る時のスピードが速く時間の余裕が生まれます。
球状のストラクチャーを持つフレーム 球状のストラクチャーを持つフレームブーケボリュームがあり存在感大。球状のユニークなストラクチャーと花がどう調和してゆくのかが興味をそそられました。
木の枝や根などナチュラル感あふれるブーケフレームナチュラルで作り込みすぎない、私の好きなテーストです。

2作品目はブライダルブーケ。花嫁が実際に手で持って歩けるものでなければなりません。今年のヨーロッパでは大きなブーケが流行していますが、サイズとウェイト、資材と花、やはり適正なバランスが重要となってきます。

ナチュラル資材の壁飾り

ナチュラルな風合いのモノが好きで、時々風変りな物を購入してしまいます。こんな木のスライスもイギリスから大事に持って帰ってきたくらいです。これらはフラワーデザイン・オブ・ブリテンのレッスンの時に資材屋で調達したものです。
木のスライス

カウンター下の棚用の飾りにとの事でご依頼をいただきました。設置場所に丁度ラフな木の置台があり、同じ色合いのウッドスライスがある事を思い出しました。ナチュラルな資材はやはり同じテーストの物との相性がよいと思います。フレームはミツマタ、後方から木の皮を使うなどすべて天然の木で繋げました。仕上げはシルクのコサージュで。着物の生地から染めた手作りの花です。
ナチュラル資材とシルクフラワーで作る壁掛飾り

フラワーデザインについては英国フラワースクールのヨーロッパクラスやマスタークラスで少しずつではありますが経験を積んできました。私自身、特別に抜き出た素質があるわけではないので長く続ける事で自分の知識の引き出しを埋めています。様々な経験が学びとなりいろいろと蓄積されてゆきます。実際にレッスンを続けられている方はとても柔軟で応用力のあるユニークなアイディアの持ち主が多いですよ!

今年のヨーロッパクラス、非常に残念ですがロンドンでの開催はなくなりました。ご希望者はWestonでのレッスンとなります。ありがとうございます。

FDBヨーロッパクラス2017のお知らせ

フローリストやフラワーデザイナーたちのテクニックと感性を高めるためのレッスンとして、毎年恒例となっているヨーロッパクラス。今年のゲストはチェルシーやクロアチアカップでの優勝経験を持つフローラルスタイリストのローラ・リョング(Laura Leong)さんです。ご自身も現役の競技会出展者であり、細部まで行き届いた作品は誰もが足を止め見入ってしまうほど迫力。花のスタイリストとしての名声を馳せていますが、絵画や造形などのプロフェッショナルでもあるとの事。美術の講師として大学で教鞭をとる事もしばしば。その色使いは固有で独特の雰囲気が作品にあります。

こんな素晴らしい先生を囲んでのレッスン。スタッフである私でさえもわくわく感が止まりません。今年も充実したクラスとなるようチーム一丸となって頑張ります。皆さんのご参加お待ちしております。

2017年ヨーロッパクラス
10月26日 - 29日
参加費 960ポンド
ハマースミス ロンドン
FDB ヨーロッパクラス2017 フラワーデザインマスタークラス

フラワーアートアワード2017

東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品
毎年東京ミッドタウンにてコリドーのスペースにて華やかに繰り広げられるコンペがあります。桜の季節と重なり、建物の中も外も暖かな陽気に誘われた人々で賑わっていました。この競技会はバラの花100本以上500本未満その他の植物は自由、165cm2x高さ290cm以内の持ち枠にアート作品を飾る。今が旬のバラの花の美を引き出す事が目的。

FDBのマスタークラスを卒業されたお二人、柳井則子さん、青山真紀さんらによる出展があり、見事「優良作品賞」を獲得。おめでとうございます。トレーニング中はコーチの先生からも一切情報が来ません。デザインは当日までのお楽しみでした。でも、会場で作品を見た瞬間に「うん。コレダ!」という感じでした。高くセットされたフレームから自然に流れ落ちる構成で、選りすぐられた花一つ一つの周りには空間があり、花々からはその高貴なオーラをも感じます。マスター柳井からは「全ては見て頂く方のためと、生産者さんの気持ちとバラの使命を全うさせてあげるための作品」。花との対話を重視して全力で臨んだとの事。非常に乾燥する条件下、常にベストな状態を保つために毎日のメインテの手間を惜しまず生産者の想いをデザイナーが最後までリレーし続けられたと思います。丹精込めて育てられた花の命を大切にする心はフローリストにとって必須です。審査が終わればそれで終わりではあまりにも花にも生産者の方々へも申し訳ない事です。素晴らしい作品、すっかりと心がリフレッシュされ足取りも軽く帰宅しました。本来のコンペの目的にあった作品は、見ていて大変うれしく楽しい物です。
東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 メインの花:オールフォーラヴ オールフォーハート ブロッサムピンク フェリシテ 

ヨーロッパクラス2016 コンテンポラリーウエディング D4

フラワーデザイン 海外レッスン イギリス Geoffrey Hughes コンテンポラリーウエディング
いよいよ最終日。Geoffrey Hughes先生のご担当です。モダンウェデイングとの予告がされていました。フレームと花の極めてシンプルなアイディアです。それもそのはず、コンテンポラリーとは一つのアイディアで構成するシンプルなデザインカテゴリーですから。使う資材はcaineと言っていましたが平べったくそいだ木のようなもので、水につけるとしなりやすります。ミツマタかなとも思いましたがちょっとわかりません。着色されていますので様々な色が入手できるそうです。テーマはウェディングでしたのでここは無難な白で。皆さんのフレームは大変ユニークですよ!グループレッスンは本当に楽しいですね。私たちのレッスンでは同じテーマで同じ花材を使ったとしても全く一つとして同じ物はできません。それぞれ自分で考えて自分のデザインを作り上げてゆきます。FDBはこのトレーニングの繰り返しですので、ヨーロッパクラスへエントリーなさる方々は慣れたものです。花にはコットンで給水をしました。今時?と思われますが、デリケートな花に高熱グルーでのステム処理はしたくありませんでした。壁にかけて写真大会です。

ヨーロッパクラス2016 フレームブーケ D3

フラワーデザイン リンダ・オーエン先生のレッスン
いつも素敵なLynda先生のご登場です。フレームを用いたハンドタイドが今回のレッスンテーマでした。
どれもデザイン性のあるお洒落なフレームばかりが並んでいます。3段重ねた立体フレームにはじまり、和紙を使った優しい雰囲気のフレーム、秋色の葉を使ったのテクスチャーフレームや、サイドに高さがあるトランスペアレンシーなフレーム、麻ひもを編み込んだフレームなど凝ったアイテムばかりで、フレームを見ているだけでもテンションが上がってきます。多くの作品を審査しているご経験から浮かぶデザインはどれも素晴らしいと思うと同時に、こんな先生のレッスンを受けられるのは本当に幸運な事と感じます。

トップアイテムは立体フレームブーケです。ベースにワイヤーを編み込みます。フレームをゆがまないように慎重に組む必要があるため、木片を挟み込み空間が均等になるように作業を進めます。ダイナミックさが売りのブーケですので、大胆な木の枝の使い方、時短のためのガーランドなど様々なフローリストのテクニックをご披露いただきました。今日もまた学び多き一日となり大変勉強になりました。立体フレームは少し時間もかかり難しいのですがこの季節に出回る実物等の花材で美しいブーケとなりますのでまたゆっくりと作成してみたいと思います。
フレームブーケ イギリス フラワーアレンジメント レッスン
フレームブーケ イギリス フラワーアレンジメント レッスン イギリス フラワーアレンジメント レッスン

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