フラワーデザイン

生花のコサージュ

生花のコサージュ
春は卒業式や入学式、結婚式など和やかなお祝いの集まりが増えてきます。そんな時のドレスやスーツの胸元にフレッシュなお花のコーサジュをつけると、またぐっと華やかな雰囲気となります。

生花のコサージュはどうやって作るのでしょうと聞かれる事が多いのですが、お花の一番美しい部分だけを使いワイヤーで形成してゆきます。初めてコサージュの作り方を学ぶ生徒さんに作り方をお教えすると、大抵は大胆な花首カットに目を丸くしてびっくりした様子でご覧になっています。

好みの花を使ってのコサージュ作りはとても楽しいのですが、やはり向き、不向きの花があります。人間の体につけるものですので体温による影響があります。パーティは短時間という考えですが、気が付いたら水が下がっているなんて言う事はプロの仕事として許されません。作る時も手の温度で花を傷めないよう気を使います。作り手は練習を重ねできるだけ短時間でコサージュを作る事が望ましいのです。

コーサジュに向いている花
比較的暑さに強い花がリストに上がってきます。ドライでも用途がある花なども活躍します。反対に使いたくないお花はチューリップなど温度傾性のある植物です。体につけると開花が進み原型をとどめなくなってしまう時があります。そして切った時に液がでる物、これは作り手にとってのアレルギーを発生しやすく、水あがりが悪い植物もしくはすぐに水が下がるものが多いです。花粉がボロボロと落ちるものもドレスを汚しますので使いません。リーフとの相性もありますので、様々な花で試作し、作りやすく、植物同士の相性がよいものを見つけてください。何事も経験ですのでトライ&エラーです。参考までに私がコサージュによく使う花々です。

バラ
胡蝶蘭
シンピジューム
デンファレ
ヴァンダオーキッド
ステファノティス(マダガスカルジャスミン)
カーネーション
カラー
ガーベラ
トルコキキョウ
グラジオラス
スプレーマム
ヒヤシンス
フリージア
スプレーストック
ムスカリ
エキノプス
ワックスフラワー
リモニウム
ヒペリカム
ユーカリ ポプラスベリー

コーサジュのお花の選び方

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2017

ウエディングブーケ 日本花職杯2017
10月14日(土曜日)お台場で開催された日本花職杯の競技会を見に行きました。タイトル通り日本のフローリストの精鋭たちのコンペティションです。

最初の項目はハンドタイドブーケ。開始前には各テーブルにユニークなフレームが並んでいます。近年のフローリストリーではほぼデザインが出尽くしており、いかにして個性豊かなアイデイアで魅せるかが勝利への焦点となります。ストラクチャーを見るだけでも楽しくいくつか目を捉えたフレームがありました。
蓮の実にウールを巻き付けたフレームパーツ 完成されたフレームとしてではなくパーツのみがありました。花をフレームに差し込む作業がないため作る時のスピードが速く時間の余裕が生まれます。
球状のストラクチャーを持つフレーム 球状のストラクチャーを持つフレームブーケボリュームがあり存在感大。球状のユニークなストラクチャーと花がどう調和してゆくのかが興味をそそられました。
木の枝や根などナチュラル感あふれるブーケフレームナチュラルで作り込みすぎない、私の好きなテーストです。

2作品目はブライダルブーケ。花嫁が実際に手で持って歩けるものでなければなりません。今年のヨーロッパでは大きなブーケが流行していますが、サイズとウェイト、資材と花、やはり適正なバランスが重要となってきます。

ナチュラル資材の壁飾り

ナチュラルな風合いのモノが好きで、時々風変りな物を購入してしまいます。こんな木のスライスもイギリスから大事に持って帰ってきたくらいです。これらはフラワーデザイン・オブ・ブリテンのレッスンの時に資材屋で調達したものです。
木のスライス

カウンター下の棚用の飾りにとの事でご依頼をいただきました。設置場所に丁度ラフな木の置台があり、同じ色合いのウッドスライスがある事を思い出しました。ナチュラルな資材はやはり同じテーストの物との相性がよいと思います。フレームはミツマタ、後方から木の皮を使うなどすべて天然の木で繋げました。仕上げはシルクのコサージュで。着物の生地から染めた手作りの花です。
ナチュラル資材とシルクフラワーで作る壁掛飾り

フラワーデザインについては英国フラワースクールのヨーロッパクラスやマスタークラスで少しずつではありますが経験を積んできました。私自身、特別に抜き出た素質があるわけではないので長く続ける事で自分の知識の引き出しを埋めています。様々な経験が学びとなりいろいろと蓄積されてゆきます。実際にレッスンを続けられている方はとても柔軟で応用力のあるユニークなアイディアの持ち主が多いですよ!

今年のヨーロッパクラス、非常に残念ですがロンドンでの開催はなくなりました。ご希望者はWestonでのレッスンとなります。ありがとうございます。

FDBヨーロッパクラス2017のお知らせ

フローリストやフラワーデザイナーたちのテクニックと感性を高めるためのレッスンとして、毎年恒例となっているヨーロッパクラス。今年のゲストはチェルシーやクロアチアカップでの優勝経験を持つフローラルスタイリストのローラ・リョング(Laura Leong)さんです。ご自身も現役の競技会出展者であり、細部まで行き届いた作品は誰もが足を止め見入ってしまうほど迫力。花のスタイリストとしての名声を馳せていますが、絵画や造形などのプロフェッショナルでもあるとの事。美術の講師として大学で教鞭をとる事もしばしば。その色使いは固有で独特の雰囲気が作品にあります。

こんな素晴らしい先生を囲んでのレッスン。スタッフである私でさえもわくわく感が止まりません。今年も充実したクラスとなるようチーム一丸となって頑張ります。皆さんのご参加お待ちしております。

2017年ヨーロッパクラス
10月26日 - 29日
参加費 960ポンド
ハマースミス ロンドン
FDB ヨーロッパクラス2017 フラワーデザインマスタークラス

フラワーアートアワード2017

東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品
毎年東京ミッドタウンにてコリドーのスペースにて華やかに繰り広げられるコンペがあります。桜の季節と重なり、建物の中も外も暖かな陽気に誘われた人々で賑わっていました。この競技会はバラの花100本以上500本未満その他の植物は自由、165cm2x高さ290cm以内の持ち枠にアート作品を飾る。今が旬のバラの花の美を引き出す事が目的。

FDBのマスタークラスを卒業されたお二人、柳井則子さん、青山真紀さんらによる出展があり、見事「優良作品賞」を獲得。おめでとうございます。トレーニング中はコーチの先生からも一切情報が来ません。デザインは当日までのお楽しみでした。でも、会場で作品を見た瞬間に「うん。コレダ!」という感じでした。高くセットされたフレームから自然に流れ落ちる構成で、選りすぐられた花一つ一つの周りには空間があり、花々からはその高貴なオーラをも感じます。マスター柳井からは「全ては見て頂く方のためと、生産者さんの気持ちとバラの使命を全うさせてあげるための作品」。花との対話を重視して全力で臨んだとの事。非常に乾燥する条件下、常にベストな状態を保つために毎日のメインテの手間を惜しまず生産者の想いをデザイナーが最後までリレーし続けられたと思います。丹精込めて育てられた花の命を大切にする心はフローリストにとって必須です。審査が終わればそれで終わりではあまりにも花にも生産者の方々へも申し訳ない事です。素晴らしい作品、すっかりと心がリフレッシュされ足取りも軽く帰宅しました。本来のコンペの目的にあった作品は、見ていて大変うれしく楽しい物です。
東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 東京ミッドタウン フラワーアートアワード 優良作品賞受賞作品 メインの花:オールフォーラヴ オールフォーハート ブロッサムピンク フェリシテ 

ヨーロッパクラス2016 コンテンポラリーウエディング D4

フラワーデザイン 海外レッスン イギリス Geoffrey Hughes コンテンポラリーウエディング
いよいよ最終日。Geoffrey Hughes先生のご担当です。モダンウェデイングとの予告がされていました。フレームと花の極めてシンプルなアイディアです。それもそのはず、コンテンポラリーとは一つのアイディアで構成するシンプルなデザインカテゴリーですから。使う資材はcaineと言っていましたが平べったくそいだ木のようなもので、水につけるとしなりやすります。ミツマタかなとも思いましたがちょっとわかりません。着色されていますので様々な色が入手できるそうです。テーマはウェディングでしたのでここは無難な白で。皆さんのフレームは大変ユニークですよ!グループレッスンは本当に楽しいですね。私たちのレッスンでは同じテーマで同じ花材を使ったとしても全く一つとして同じ物はできません。それぞれ自分で考えて自分のデザインを作り上げてゆきます。FDBはこのトレーニングの繰り返しですので、ヨーロッパクラスへエントリーなさる方々は慣れたものです。花にはコットンで給水をしました。今時?と思われますが、デリケートな花に高熱グルーでのステム処理はしたくありませんでした。壁にかけて写真大会です。

ヨーロッパクラス2016 フレームブーケ D3

フラワーデザイン リンダ・オーエン先生のレッスン
いつも素敵なLynda先生のご登場です。フレームを用いたハンドタイドが今回のレッスンテーマでした。
どれもデザイン性のあるお洒落なフレームばかりが並んでいます。3段重ねた立体フレームにはじまり、和紙を使った優しい雰囲気のフレーム、秋色の葉を使ったのテクスチャーフレームや、サイドに高さがあるトランスペアレンシーなフレーム、麻ひもを編み込んだフレームなど凝ったアイテムばかりで、フレームを見ているだけでもテンションが上がってきます。多くの作品を審査しているご経験から浮かぶデザインはどれも素晴らしいと思うと同時に、こんな先生のレッスンを受けられるのは本当に幸運な事と感じます。

トップアイテムは立体フレームブーケです。ベースにワイヤーを編み込みます。フレームをゆがまないように慎重に組む必要があるため、木片を挟み込み空間が均等になるように作業を進めます。ダイナミックさが売りのブーケですので、大胆な木の枝の使い方、時短のためのガーランドなど様々なフローリストのテクニックをご披露いただきました。今日もまた学び多き一日となり大変勉強になりました。立体フレームは少し時間もかかり難しいのですがこの季節に出回る実物等の花材で美しいブーケとなりますのでまたゆっくりと作成してみたいと思います。
フレームブーケ イギリス フラワーアレンジメント レッスン
フレームブーケ イギリス フラワーアレンジメント レッスン イギリス フラワーアレンジメント レッスン

ヨーロッパクラス2016 パーティギフトのアイディア D2

フラワーアレンジメント留学 パーティギフトのアイディア イギリス フラワーアレンジメント レッスン パーティギフトのアイディア
ディナーへお招きいただいた時、ホストへの一番の贈り物はお花とお酒だと思います。今回はシャンペンやワインのボトルを入れるホルダーのギフトアレンジメントでした。何か小さな飾り物を持参するようにとのリクエストがあり、みなさんそれぞれ持ち寄りました。レッスンのデモで見せられた先生のボトルホルダーはドライのリーフやドライフラワーを中心としたかなり独創的なアレンジメント。作品には迫力があり一目見たらとても忘れられない程のインパクトでした。ボトルの取り外しも簡単。実用的であり非常にお洒落だと感じます。

事前にホルダーの下準備はされており、植物の枝を整え土台にワイヤーで丁寧に括り付けてゆく作業から開始です。ここでしっかりとゆるみがないように取り付けです。持参したペンチが大活躍。ローリエの葉をボンドで側面に貼りつける作業がありました。コールドグルーは時間がかかりあまり効率がよくありません。そこで登場したのが両面テープです。私と他の生徒さん1名が持参しておりクラスのみなさんで使いました。ベースが出来上がりランチブレークです。数パターンの飾りを持参していたためアイディアが固まらずちょっと足踏みしていましたので、ランチは丁度よい気分転換でした。毎回ランチボックスをもってご登場のGeoffrey先生。とてもおいしくいただきました。いつも大量の食料の買い出し、人数分のご用意そして特別メニューのご配慮にも感謝です。
フラワーアレンジメント留学 シャンパンボトルのホルダーを作る過程でベイリーフを貼りつける作業 フラワーアレンジメント留学 レッスンで作った作品

ヨーロッパクラス2016 Malvern

イギリス フラワーアレンジメント留学
イギリス花修行より帰国しました。当初はロンドンでの開催予定でしたがしたがFDBイギリス本部事務所の所在地であるWorcestershireのMalvernへ教室での開催となりました。Malvernはイギリスの作曲家Sir Edward W. Elgarの出身地で、美しい丘の風景と素晴らしい水で有名な所です。街の中には水汲み場がいくつもあり、住民たちにも豊かな自然からの贈り物が役立っていると感じました。以前にもご案内しましたが、この水は女王陛下へ献上されているとの事です。自然は私たちに様々なメリットをもたらしてくれます。次の世代のためにしっかりと守り大切にしてゆかなければならないと感じた次第です。この地は英国の小高い丘であるためは日本より秋が早くすでに落葉も始まっていました。ひんやりとした朝の空気に包まれて、落ち葉舞う小道の散歩も風情あるものでした。
英国フラワーデザイン教室 英国フラワーデザイン教室 周りの景色
教室は小さな山小屋です。大きな窓が東側と南側にありお天気の良い日は柔らかな陽が差し込み暖かくなります。ちょうど先生の後ろが東窓、窓から見えるテラスや丘の風景もよい雰囲気です。この建物はイングリッシュパブのオーナーが貸し切りのイベント用に用意している離れだそうです。パーティーなどに利用されるとの事。白い机と椅子、女性のオーナーのテーストを感じるなかなかチャーミングな部屋でした。外のデッキでいただくイギリスのエールビールを心待ちにしていたのはどうも私だけではなかったようです。

フラワーデザイン・オブ・ブリテン ヨーロッパクラス2016のお知らせ

2007年より毎年続いているヨーロッパクラス。最初のレッスンはオランダのナールドワイク市場の仲卸のスペースでのキックオフ。世界一といわれるオランダ花市場の見学、花の生産者ファームの見学、リテールの関係者のデモ、進んだ流通システムなど様々なものを見せていただきとても刺激的でした。参加者のみなさんとも友情を深め、花で繋がったご縁は、私にとってはかけがえのない宝となっています。

2008年より会場をロンドンへ移し、数年間は秋にロンドンクラスとして開催。
Westonのデザイン入門クラス終了後、そのまま続けてセッションに参加する方、飛行機を何本か乗り継いではるばるお出かけ下さった方。ストックホルムからボーイフレンドと一緒にお越のデザイナー、地元ロンドンのフローリストのご参加などそれぞれの方のお顔が浮かびます。また、お呼びする外部の先生たちも、みなさん業界のフロントラインでご活躍する素敵な方々ばかり。先生の写真を見るとその時のデザインが鮮やかに思い浮かぶ位です。毎回とてもインパクトのあるクラスで、吸収するものも多く年々充実度が増すコースであると思います。

ロンドンオリンピックを境に物価高騰が著しく、また為替の変動によりしばらくはWestonのメインスタジオでコースを開催していました。昨年7月、フラワーショーのため久々にレッスンを開催していたロンドンのホテルへ滞在。息をのむほど庭が美しく、50を超えると思うくらいの植物を発見。気が付けば早朝からカメラのシャッターを連打するありさま。ふと我に返り、数年遠ざかっていたこのエリアにまた戻ってきたいと感じました。

2016年ヨーロッパクラス ロンドンにて開催です。
10月28日から4日間
参加費 800ポンド
ハマースミス ロンドン

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