フラワーデザイン

関東東海花の展覧会2020 第69回 気になる花々

斑入りルスカス
写真はルスカスです。国産は八丈島で栽培されています。茎を切り戻し定期的な水替えをすると2ヵ月も長持ちする植物です。長さも十分あるためブーケにそのまま入れたり、アレンジメントでもとても重宝します。今回は斑入りでこんなにもおしゃれなルスカスを発見しました。すぐにでも使いたいと感じました。

カーネーション、バラ、ガーベラ、キンギョソウなどディスプレーは部屋の隅々まで続きます。

カーネーション(ダイアンサス)は複色-花びらの中心と外輪の色が違う物が最近は流行りですが、どれを見ても国産はやはり違います。花の展開が美しいんです!
カーネーションネームカードは撮り忘れです。
カーネーション 'ユカリ' 'ユカリ'
カーネーション 'オーロラオレンジ''オーロラオレンジ'
カーネーション スプレータイプ 'カズキ'スプレータイプ 'カズキ'
カーネーション 'ミモザ'<br />
単色で、明るいオレンジ色。名前は 'ミモザ'

関東東海花の展覧会2020 第69回 オーキットのコーナー

オーキットのコーナーからのピックアップです。実は先月、日本における洋蘭の発展についてのリーサチをしながら勉強していた所です。いつ頃どのように西洋蘭が日本に渡来し、誰によってどのように発展していったかなど、関係者の方のご協力を得ていろいろ知る機会があり、今は熱冷めやらずというタイミングです。100年以上も前から愛され続けている花。交配が進み今でもとどまる事なく進化が進んでいる蘭の世界。会場でもエレガントな姿を楽しんできました。

展示は十分なスペースがとられ一つ一つの花の形がよく見えるように並べられていました。
関東東海花の展覧会2020 オーキットのコーナー

一番背の高いのはエピデンドラム 'アートピンク'。う~ん我が家のはわずか20cm。どうやったらこんなに美しい花が咲くのでしょう!
エピデンドラム 'アートピンク'

オンシジューム 'イオノプシス' ピンクとありましたが、ブルーがとても強く出ています。こんなオンシジュームを見たのは初めてです。奥にあったパンプキン色のオンシも美しかったですが、見とれて写真を撮り忘れたようです。
オンシジューム 'イオノプシス' ピンク

カトレヤ 'チアリン・ニューシティ' 赤 こんなに深い色も初めてです。
カトレヤ 'チアリン・ニューシティ' 赤

奥のほうの表示まではみれませんでしたが、ゴージャスなカトレヤの寄せ植え。XX万?
カトレヤの大鉢

関東東海花の展覧会2020 第69回

毎年行われているこの展示会は切り花、枝物、観葉植物、蘭、シクラメンやガーデンプランツのポットフラワーなど広いジャンルがカバーされており、最新の花や流行などを見る事ができます。フラワーデザインの展示もありヨーロッパの作品とはまた趣の違う、ある意味日本独得の繊細な作品が見られます。今年も池袋サンシャインシティまでタイミングよく出かける事ができました。一昨年は最終日のため時間がなく展示の一部が見れませんでした。今年は手抜かりなくまずレイアウトをチェックしてから見学です。

今回の受賞作品のエリアの花をいくつかご紹介します。

ラナンキュラス 'エムピーチ' 季節的に今が旬のお花です。作品の横にはなぜ受賞したのかがまとめられていました。これは私たちが花を買うときにも参考になりますね。日ごろ私も何事もバランスと思っていますが、茎と花のバランス...とありました。
ラナンキュラス 'エムピーチ' 受賞の解説

バラ 'テナチュール' ゴージャスな花びらで、見るからにボリュームがあり目がゆきます。
バラ 'テナチュール' 受賞の解説

スプレーマム 'セイレミダス' 色が鮮やか、枝分かれが深く使いやすそうです。私たちがレッスンでアレンジメントをするときはたいていスプレー菊は枝から取って使う事が多いです。そんな時、少しでも枝が長いと重宝するんです。ライムグリーンの目(中心部)も爽やかです。元気がこぼれてきそうです。

シエード作り

ハンドメイドのシェイド
あまりにも暑い日々、東側の窓にシェードを作る事にしました。材料はレッスンで使ったガマの穂、ドライになった紫陽花、公園に落ちていた小枝と大きく伸びすぎたススキの葉などすべて身の回りにあるものです。ちょっといびつになってしまいましたが手作りですのでそれもご愛敬!以前は小枝だけで作りましたが、今回は様々な材料が入っているためテクスチャーに変化がでました。お金はかかっていませんがとても実用的で部屋の中はかなり涼しくなりました!

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 ボディフラワーとヘッドドレス

ボディフラワーをまとったモデルの後ろ姿 ボディフラワーをまとったモデル 一番好きな作品です。
実際に装着可能な物としてのスケジュール(規定)です。ヨーロッパ諸国のコンペでは作品が仕上がるとモデルによるキャットウォークがあり、イベントを華やかに盛り上げる場面となります。昨年はマネキンに飾っただけだったそうですので進歩しています。

ステージの上での競技ではありますが、フロントの選手たちにとっては観客からはかなり近い位置です。カメラも随時テーブルの周りを廻り選手の表情を映し出しています。審査員たちも途中からステージに昇り審査を開始していました。様々な要因がプレッシャーとなってしまうと思いますが、こんな状況下でも経験豊かなフローリストたちは見事に作業を進めてゆきます。

同じ資材が提供されますがデザインは当然ながら全く異なります。フレームを組むプレワークの時間があり、競技開始前に各テーブルには準備されたフレームが並びます。様々な形をしたヘッドドレスのフレーム、何も置いていない所もありここからどんな作品ができるのだろう、どんな花を使うのだろう等と一人ワクワク期待が膨らみます。ちなみにドレスはくじ引きで決めたそうです。

時間と共に美しい作品が出来上がりその経過も楽しく拝見。ドレスやモデルの体格にあったデザインの全容が明らかになってきました。ファイナルに残る方々の作品は甲乙がつけがたいですね。気に入った作品が2点。ステージ向かって右側の手前と奥。右側奥の方が優勝でした。
ステージ右側の方々の作品

<結果>
優勝 深町拓三さん ヘッドドレスの形はインドのターバンにも似ていてとても楽しみでした。ストラクチャーをデザインの一部として隠さずそのまま活かした無駄のない作品です。余裕でブーケまで作ってしまっておりましたが、なくても十分と感じました。

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 アレンジメントとブーケ

日本花職杯2018 アレンジメントとブーケ
今年は金曜日と土曜日という日程だったため土曜日のファイナルに出かけてきました。久しぶりに秋らしいよいお天気、足取り軽くお台場のアクアシティまでお出かけです。会場の中では前日行われた予選の作品が所狭しと並んでいました。予選ではハンドタイドブーケとアレンジメント。2018年のテーマは「花でつなぐ日本。世界。」資材使いも楽しく、個性あるそれぞれの力作を拝見してきました。

ユニークな資材
多色を黒と合わせる作品が多かったように思います。日本固有の物からオリジナルの資材をハンドメイドしたもの、ナチュラルの資材を使ったものなどを巧みに組み合わせられ、どれもツイストが入りトップフローリストの柔軟性が覗えます。

足が最初に止まったのがこちらの作品。高明度の多色を黒で引き締めた作品です。日本で育てられたマムやダリアをメインの花とし資材と花双方でのパターンのリピートにより心地よいリズムが生まれている作品です。ウィンドーディスプレイでのアイキャッチャーにはブリリアントなアイディア。楽しい!
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

黒の枝とカラフルな手毬をストラクチャーとし花を添える手法。色が目に飛び込む作品。こちらの2つの作品は資材のビビットさで抜き出ていました。
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

障子紙のようですが、こんな使い方は初めて遭遇

水がなくても使える花たち - フローラルジュエリー

フローラルジュエリー
ボディフラワーとして付けるネックレスやブレスレットなどに使う花の話です。
ここ10数年ボンディングされたフラワーデザインは大流行しており、コンペティションでは普通に見られるようになりました。簡単にちょっと違った方法で花を楽しめるという点ではユニークですが、花首だけを使いその場限りとなるため罪悪感も。ただワイヤリングだけではできないデザインもありますので、以前イギリスのヨーロッパクラスで習ったフローラルジュエリーを私のレッスンへ組み込みました。作成してから最低でも12時間、花がしおれない事を前提に水なしで使える植物のリストアップです。アプローチはドライフラワーとして存在するもの、多少の熱に耐えられるものです。

<水がなくても使える花たち - フローラルジュエリー用>
ハイドランジア アジサイは名前にあるの通り(Hydra-水)もともと水を好む植物。すぐに萎れてしまうため押し花で利用
シルバーレース とても繊細でフローラルジュェリーにはピッタリなのですが乾くとクテッとしてしまいます。こちらも押し花で
オーキッド類 南国の植物、水持ちもよく熱にも強いです。3日は色も水も落ちません
センニチコウ まん丸いボタンのようでとてもチャーミング。色も残るためドライフラワーでよく使われる植物
ヘリクリサム 帝王貝細工という和名。もともとカサカサしたテクスチャーで水揚する時点ですでにドライフラワー??
オーニソガラム サンデルシー 白い花弁に深緑の中心部。フロレットだけ使いますが、数日後でもなんと雄蕊がそのままの形で残るスグレモノ
ミニバラ 短命ですが萎れてもバラはバラの形で残ります
リモニウム 夏は水無のほうが管理が簡単。きれいなドライになります
ヒペリカム つやつやと光沢があるベリーは可愛いので使いたいですね。近所で栽培している方がいらっしゃいました!
スタキス ビザンティーナ モフモフなシルバーリーフのラムズイアーの事です。プリザーブドで売られていますが、天然ドライでOkなアイテムです
セネシオ 多肉植物。重さがあるのが難点ですがうまくサイズを選べばアクセサリーでも使用可能 グレーイッシュな色も魅力です
セダム セネシオと同様。丈夫でとても重宝、種類も豊富です

生花のコサージュ

生花のコサージュ
春は卒業式や入学式、結婚式など和やかなお祝いの集まりが増えてきます。そんな時のドレスやスーツの胸元にフレッシュなお花のコーサジュをつけると、またぐっと華やかな雰囲気となります。

生花のコサージュはどうやって作るのでしょうと聞かれる事が多いのですが、お花の一番美しい部分だけを使いワイヤーで形成してゆきます。初めてコサージュの作り方を学ぶ生徒さんに作り方をお教えすると、大抵は大胆な花首カットに目を丸くしてびっくりした様子でご覧になっています。

好みの花を使ってのコサージュ作りはとても楽しいのですが、やはり向き、不向きの花があります。人間の体につけるものですので体温による影響があります。パーティは短時間という考えですが、気が付いたら水が下がっているなんて言う事はプロの仕事として許されません。作る時も手の温度で花を傷めないよう気を使います。作り手は練習を重ねできるだけ短時間でコサージュを作る事が望ましいのです。

コーサジュに向いている花
比較的暑さに強い花がリストに上がってきます。ドライでも用途がある花なども活躍します。反対に使いたくないお花はチューリップなど温度傾性のある植物です。体につけると開花が進み原型をとどめなくなってしまう時があります。そして切った時に液がでる物、これは作り手にとってのアレルギーを発生しやすく、水あがりが悪い植物もしくはすぐに水が下がるものが多いです。花粉がボロボロと落ちるものもドレスを汚しますので使いません。リーフとの相性もありますので、様々な花で試作し、作りやすく、植物同士の相性がよいものを見つけてください。何事も経験ですのでトライ&エラーです。参考までに私がコサージュによく使う花々です。

バラ
胡蝶蘭
シンピジューム
デンファレ
ヴァンダオーキッド
ステファノティス(マダガスカルジャスミン)
カーネーション
カラー
ガーベラ
トルコキキョウ
グラジオラス
スプレーマム
ヒヤシンス
フリージア
スプレーストック
ムスカリ
エキノプス
ワックスフラワー
リモニウム
ヒペリカム
ユーカリ ポプラスベリー

コーサジュのお花の選び方

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2017

ウエディングブーケ 日本花職杯2017
10月14日(土曜日)お台場で開催された日本花職杯の競技会を見に行きました。タイトル通り日本のフローリストの精鋭たちのコンペティションです。

最初の項目はハンドタイドブーケ。開始前には各テーブルにユニークなフレームが並んでいます。近年のフローリストリーではほぼデザインが出尽くしており、いかにして個性豊かなアイデイアで魅せるかが勝利への焦点となります。ストラクチャーを見るだけでも楽しくいくつか目を捉えたフレームがありました。
蓮の実にウールを巻き付けたフレームパーツ 完成されたフレームとしてではなくパーツのみがありました。花をフレームに差し込む作業がないため作る時のスピードが速く時間の余裕が生まれます。
球状のストラクチャーを持つフレーム 球状のストラクチャーを持つフレームブーケボリュームがあり存在感大。球状のユニークなストラクチャーと花がどう調和してゆくのかが興味をそそられました。
木の枝や根などナチュラル感あふれるブーケフレームナチュラルで作り込みすぎない、私の好きなテーストです。

2作品目はブライダルブーケ。花嫁が実際に手で持って歩けるものでなければなりません。今年のヨーロッパでは大きなブーケが流行していますが、サイズとウェイト、資材と花、やはり適正なバランスが重要となってきます。

ナチュラル資材の壁飾り

ナチュラルな風合いのモノが好きで、時々風変りな物を購入してしまいます。こんな木のスライスもイギリスから大事に持って帰ってきたくらいです。これらはフラワーデザイン・オブ・ブリテンのレッスンの時に資材屋で調達したものです。
木のスライス

カウンター下の棚用の飾りにとの事でご依頼をいただきました。設置場所に丁度ラフな木の置台があり、同じ色合いのウッドスライスがある事を思い出しました。ナチュラルな資材はやはり同じテーストの物との相性がよいと思います。フレームはミツマタ、後方から木の皮を使うなどすべて天然の木で繋げました。仕上げはシルクのコサージュで。着物の生地から染めた手作りの花です。
ナチュラル資材とシルクフラワーで作る壁掛飾り

フラワーデザインについては英国フラワースクールのヨーロッパクラスやマスタークラスで少しずつではありますが経験を積んできました。私自身、特別に抜き出た素質があるわけではないので長く続ける事で自分の知識の引き出しを埋めています。様々な経験が学びとなりいろいろと蓄積されてゆきます。実際にレッスンを続けられている方はとても柔軟で応用力のあるユニークなアイディアの持ち主が多いですよ!

今年のヨーロッパクラス、非常に残念ですがロンドンでの開催はなくなりました。ご希望者はWestonでのレッスンとなります。ありがとうございます。

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