植物

トロピカルフラワー 南国の花たち

ブランケットシア(エクメア)
暑い時期にはやはり南国出身の花たちが活躍します。色も鮮やか、形もユニーク、赤と黄色など本来は強すぎて使うのを躊躇するくらいの原色同志の組み合わせも一つの花にあったりもします。

今回はハワイご出身の方のパーティー用アレンジメントを作成する事になりました。テーマはハワイアンナイト。フラのダンスもある楽しいバースディ・パーティーです。トロピカルフラワーでとのご依頼。会場も広さがあるため、華やかにハワイの雰囲気が伝わるようにというイメージです。頭に浮かんできた植物を書きとめました。花は分布や原産地も考慮しなるべくお客様のご意向を取り入れます。

普段からよく使い見慣れているのはアンスリューム。花もちもよく艶のある仏炎苞と中心部からすっと伸びている肉穂花序が特徴のサトイモ科の植物。ハワイにももちろん分布しています。バード・オブ・パラダイス(極楽鳥花)の名を持つバショウ科のストレリチアやカニのツメのようなヘリコニア、プルメリア、アナナス、ジンジャー、ハイビスカス、ブーゲンビリア、オーキッド、チランジア、シダ類の葉、モンステラやドラセナ、フィロデンドロンなどいろいろ。プルメリアやハイビスカスは切り花としては入手が難しい植物。また一日でしぼんでしまう可能性もあり、アレンジメントに使うには不安があります。
アンスリューム 'マキシマエレガシア'アンスリューム 'マキシマエレガシア' サトイモ科アンスリウム属
ストレリチア レギナエストレリチア、バード・オブ・パラダイス 極楽鳥花とも ゴクラクチョウカ科(バショウ科)ストレリチア属

香る花の魅力

クチナシ
花の形、テクスチャーはブーケやフラワーアレンジメントをする際のデザイン要素となり大事なのですが、芳りのある花に遭遇した時は、足を止め目を閉じて心豊かになる瞬間があります。香る花については2009年のブログ香る花でいくつかご紹介しましたが、今回はTwitterのfloraldailyの記事で見つけたロンドンの著名なデザイナー Niell Strainさんのブログより花と香の関係、切り花にはどうして香る花が少ないのか、イギリスの夏に入手できる香る花などをピックアップしてご紹介します。

花は様々な固有の形、鮮やかな色や芳香などで昆虫や鳥たちを引き寄せ受粉をしてもらい、固有の種の存続をしています。鳥や蜂は色が分かるためより明るい色の花へ、その他の花、例えば庭のハーブや森にある花などのほとんどは香で昆虫を引き寄せる仕組みであるようです。受粉が終われば種を付ける準備となるため、豊かな香も鮮やかな花の色もこの時点で役目終了。現在花屋で見つけられる花のほとんどは農家によって栽培され、消費者の手元でより長く持つためにブリーダーたちにより改良を重ねられています。ハウスの中では虫を完全にシャットアウトし、受粉をさせないようにしているとの事。

寂しさを感じますが、香る花はもちろん存在します。イギリスで夏に入手できる花はフリージア、たくさんの色のバリエーションがあり、最初の花が終わってしまってもちゃんと最後の花まで咲き、長い間楽しめるとの注釈です。ストックは日本では早春のお花ですが、甘い香りが脳裏をかすめますね。日本で6月から7月に咲くクチナシ、デリケートで私にはなかなか難しいで花です。百合、最近はローズリリーという八重咲きで花粉の出ない種類も紹介されています。昨年のハンプトンパークのフラワーショーでは展示たありました。数年のうちには日本でも入荷しやすくなると思います。そして最後にケニアで栽培されているダマスクローズ、香水の原料ともなる芳醇な香りがするバラはStrain氏のお気に入り。特に彼が入れているファームでは、地球にやさしい持続可能な栽培方法で、地元の方々へも仕事をオファーできるフェアートレードであるとの事。一流のフローリストにとっても香る花はやはり特別なようです。

フローラル ワークショップ

初夏のリース ジグゾーパズルで色を添える初夏のリース ジグゾーパズルで色を添える
卒業生の一人であり先般も六本木ミッドタウンのコンペなどでも活躍のデザイナー 伊勢丹立川の四季彩花にご勤務のKikoさんのワークショプへ参加してきました。テーマがセル&フラワー...細胞をモチーフにし、自分のインスピレーションで作業を進めて下さいとの事。まったくの初心者の方もいれば、アートやアロマ、カラーリストなど花以外のお仕事をなさる多様な方々のご参加でした。

1作目はパズルのシートに自分の好みの色を塗り、ビーズやカラーワイヤーなどで細胞のようなものを作り上げる。そして2作目はリースベースを土台に、1作目のパズルをバラバラにしてリースの中へ色を散りばめるという作業。冒頭から色塗りに夢中でこのバラバラにするというポイントを聞き逃したのか、最初のパズルシートでは立体的にコネクションを持つデザイにしてしまったため私にとってはパズルを外すという事が非常にサプライズとなりました。季節のアジサイを使ったナチュラルなリースがあっという間に色を与えられ、遊びごころたっぷりなテーブルデコレーションになりました。本当にすばらしいアイディアですね。サプライズも重なりとても有意義なセッションでした。

キャリアーコースからコツコツと積み上げマスター取得。今思い切り自分のデザインで仕事ができるのは努力の甲斐あっての事ではないでしょうか。スクールにとっても卒業生の活躍は非常に頼もしい限りです。

それにしても、他の先生のレッスンも刺激になりとても楽しいですね。またこのような機会があれば参加してみたいと思います。みなさんもぜひご一緒に!...と言う事でロンドンクラス日程が決まりました。ブラッシュアップへぜひお出かけ下さい。
--- --- --- --- ---
2016年ヨーロッパクラス@ロンドン
10月28,29,30,31
ハマースミス
--- --- --- --- ---
サマーリース リースの定義覚えてますか?

チューリップの日 National Tulip Day Holland

チューリップのアレンジメント
オランダではチューリップの日 'National Tulip Day'というのがある事をつい最近知りました。2016年は1月16日土曜日。
アムステルダムのダム広場に生産者がチューリップガーデンを作り、訪れた人に無料でチューリップハンティングを楽しんでいただくというものです。お花のプロモーションの為ですがスケールが大きいですね。一番寒さが厳しい季節、ぽわ~んと揺れるチューリップの花に囲まれれば、なんとなく心は春に向いてゆくような気がします。詳細はオランダ観光局で。

チューリップについてのおさらいです。
学名Tulipa 
英語名Tulip
ユリ科の球根植物
原産 中央アジア山地 (カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アフガニスタンからパキスタン北部、タジキスタンのパミール高原など)
名前はトルコ語のテュルバン(ターバン)に由来。花がヨーロッパに渡る時に通訳が花の形はターバンに似ていると説明した事から、花の名前と誤解されて伝わったものとされているようです。咲き方の色々はこちらのブログで。アネモネのお花のブーケの時にご紹介しましたが、チューリップは切り花にしても成長を続けます。成長過程でフラフラとポジションも動きます。それもまたこの花の魅力だと思いますが注意が必要です。

チューリップのアレンジメントは、上記の理由でちょっと敬遠していましたが、新年を迎え久々に頑張ってみようとエネルギーが湧いてきました!1月16日東京事務所でもチューリップ祭りにしようと思います。お越しになりたい方、日高までご連絡を!!
info @ fdb.jp (スペースは詰めて下さい)

イギリス ハンプトンコートパレスフラワーショー2015 ホスタ 

シェイドガーデンには欠かせないホスタ。日本では擬宝珠(ギボウシ)。多様過ぎて選ぶのに迷った記憶がありますが、こちらでも見た事のない種類が所狭しとアレンジされていました。ネーミングもユーモラスで楽しいです。ぜひ写真のプレートをチェックしてみて下さい。
ホスタ ギボウシ
Hosta 'Teeny-weeny Bikini'Hosta 'Teeny-weeny Bikini'
Hosta 'Snake eyes'Hosta 'Snake eyes'
Hosta 'Hydon Sunset'Hosta 'Hydon Sunset'
Hosta 'Blue Mouse Ears'Hosta 'Blue Mouse Ears'
Hosta 'Praying HandsHosta 'Praying Hands

スーパーマーケットの屋上は巨大なグリーンハウス!ニューヨーク州ブルックリン

屋上は巨大なグリーンハウス
ニューヨーク州ブルックリン区はアメリカの町の中でも、3本の指に入るくらい人口が多い所です。そこにあるWhole Foodsという巨大スーパーマーケットの屋上に1,858m2のグリーンハウスが立ち並んでいます。ハウス内で育てられているのはレタスやバジルなどの野菜。収穫した野菜はすぐ下のスーパーマーケットやニューヨーク州にある他店舗で販売、地元のレストラン等へも卸しています。都会の人々は何処の物を食べるか、何を食べるか、誰が作っているか等とても敏感でただ鮮度を求めるだけではなく、栄養価や味までのニーズにも答える努力が必要です。収穫から24時間以内に食卓で消費されているという何とも羨ましいお話です。そのような人たちをlocalvoresと呼び、このような動きをlocavorismと表現しちょっとした東海岸のトレンドとなっているそうです。locavorism=地元で採れたものを消費するー地産地消ですね。

野菜を作る方法は水栽培。土栽培より約半分の期間で収穫可能。除草剤、殺虫剤の類は不要。ハウス内で空調、光、水、酸素等はすべてコンピュータ管理にてコントロール。もちろん冬はとても寒いエリアですので室内の気温を保つためにカーテンなどの工夫もしているとの事。地産地消はどこの国でも盛んです。その理由は新鮮で味が良い事、そして輸送によるCo2削減、すなわち持続可能な運動につながるとの事です。無論この生産方法でニューヨーク中の人々の栄養を満たす事はできませんが、人々は関心を寄せ、子供たちにどのように野菜が作られるかなど教育面での影響があるとの事。地元の人たちに地球上の汚染されていない安全な水や食料の問題に開眼してもらう事ができる事がこの事業の大きなメリットでもあると考えています。そして最後の締めくくりは、今ひそかに自分の庭で野菜を作る人が増えているとありました。イギリスでもまったく同じで、GrowGreenプロジェクトがあります。

私もさっそく庭にリーフレタスの種を蒔きました。おいしくて安全なレタスを食べたいからです。皆さんもご自宅の庭やプランターで野菜作りはいかがでしょう。

Resouce: BPS Newshour Making sense

ウエストン・スーパー・メア 散歩道で出会ったお花たち

サンセットを追いかけて フラワースクールのあるウエストン・スーパー・メアにて 夕日に照らされる家並み イギリス ウエストン・スーパー・メア
レッスン終了後はパブ→レストランとだいたいルートは決まっているのですが、お腹が満たされたら歩くしかありません。海辺の街のサンセットはバス待の時間すら惜しいほどの美しさ。日が落ちるまであちらこちらと歩いていました。
フクシア イギリス ウエストン・スーパー・メアの住宅街にてフクシアの赤はいつも目を奪われてしまいます。
コンクリートの塀から垂れ下がりながら咲く花 コンクリートの間から小さな花わずかなコンクリートの隙間から花をつける植物

フラワーデザイン・オブ・ブリテンの卒業生より

英国フラワースクール卒業生
フラワーデザイン・オブ・ブリテンの卒業生からお便りを頂戴しました。全く異なる職種からキャリアーチェンジをめざし、イギリスのお花の学校で6週間コースを受講されました。その後フラワースクール1F併設の花屋でインターンシップ生としてフローリストデビュー。日本へ戻られてきてもう10年以上も経つのですが、未だに私へご連絡をくれる生徒さんの一人です。一言でも今の様子をメッセージをいただけると嬉しいものですね。折角ご連絡いただきましたので現在のYさんお仕事の事をご紹介します。

-- -- -- -- -- --
仕事歴
ホテル(フロント)→フラワーデザイン・オブ・ブリテン(学生)→Worle Florist(フローリスト)→大手花店(ブライダル装花担当フローリスト)→浜名湖花博(イベントスタッフ)→セキスイハイムエクステリアに入社、今年でちょうど10年目!

エクステリアのCADオペレーターとして現在の会社へ入社して8年。CADや事務の仕事は引き続きやりながら、去年から「プランツアドバイザー」という肩書きに変わり植物に関わる仕事や、イベントの講師などをやるようになりました。CADの仕事が減るわけではありませんので、イベントの前後はかなり忙しくなりますが、図面だけでほとんど植物に関わるチャンスがなかった時より、やりたい仕事が少しずつ増えてきていると思います。

今保有している資格は、グリーンアドバイザー、エクステリアプランナー1級、2級造園施工管理技士、RIK CAD検定1級などです。
昔取得したのは、色彩検定2級、秘書検定2級、サービス接遇検定2級など・・・造園施工管理技士の1級に何年かチャレンジしましたが、合格せず、去年からは受験するのをしばしお休みしております。いつかまたチャレンジしたいと思ってはいるのですが、なかなか・・・(冷汗)

今の会社と平行して、静岡デザイン専門学校のフラワーデザイン科で非常勤講師も続けています。と言っても、今年度の授業は2回だけにしました。去年までは、ガーデンデザインと接客の授業を受け持っていて、ほぼ毎月授業をしていた感じなので、残業して帰った後に深夜まで授業の準備をしている状況を見かねた主人に、少し日数を減らすようにアドバイスされガーデンデザインの授業を他の先生にお願いすることにしました。授業前のプレッシャーからは少し解放されました(笑)

バンコック フラワーマーケット パーククローン市場 Pak Klong Market

バンコックフラワーマーケット
微笑みの国タイバンコックのフラワーマーケットへ連れて行ってもらいました。24時間営業、ただし月曜日は市場を一斉にクリーンアップの日でお休み。夕刻から花が入荷し出し、花もお客さんもピークが午前一時。この営業時間は熱帯地方ですのでごもっともなのですが、日本から出向く方へはちょっときつい時間。現地時間の早朝3時頃でしたら日本の5時、普段仕入を市場でなさっている方でしたらいつものお時間です。
花の入荷は夕刻から バンコックフラワーマーケット 市場の通路は2mあれば広い方

ハーブを使った初夏のシュトラウス

Summer bouquet with herbs
6月21日世田谷にて、市場仲卸の前のエリアの定温荷捌き施設の完成のイベントがありました。売りに出す切り花を一定温で保つ品質管理はとても重要な事で、植物も人間も快適です。しかし市場設計の段階でこの仕組みはあるべきだと思いました。

イベント会場ではミュージックライブあり、フードコートあり、オランダのマイスターと日本人のデザイナーのコラボでユリのプロモーションのライブデモなどが催されました。各店舗の前ではワークショッがが開催され、その一つにドイツでマイスター(マスター)を取得なさった橋口氏のクラスに参加してきました。クラスのテーマは「ハーブを使った自然的な花束」。ハーブは優しく爽やかに香り、リラックスもたらせてくれる植物で、梅雨の今時にぴったりな花材だと思います。フローリストとしての面から捉えた花束に関するレジメが用意されていました。クラスの前に目を通し今一度ポイントの再確認。マイスターによる花材や作る時の注意ポイントなどの説明を受け実習。ブーケは水平180度展開、側面は360度どの角度からみても美しく作らなければなりません。一人一人にクリティークの時間を設け順々にアドバイスをなさる姿はマイスターとしての品格があり、素晴らしいオーラを感じました。私へのアドバイスはタイイングポイントが楕円になっているとの事でした。マイスターに手直していただいた時のニュートラルな感覚は大変勉強になりました。普段私がクラスで紹介するのはカッチリとしたブリテッシュスタイルですが、草原をそのまま切り取ってきたようなブーケは家人にも大変好評でした。

FDBも秋にまたヨーロピアンクラスを開催します。ブラッシュアップやトレンドキャッチにお出かけ下さい。
2013年Europe class

花材
Clematis 'White Jewel' 3
Sp Rosa 'Éclair' 3
Hydrangea arborescens 'Annabelle' 3
Alchemilla mollis robster 4
Pelargonium (Scented Geranium) 4
Mentha x piperita L (Peppermint) 5
Rosmarinus officinalis L. (Rosemary) 3

コンテンツの配信