植物

進化する菊!マムいろいろ 2019

菊 マムいろいろ2019
何回か菊の花についてはトピックスにしていますが、よい記事を見つけましたのでご紹介します。

<オリジン&日本への渡来>
菊の花は紀元前15世紀ごろの中国が起源。薬草として高尚なごく一握りの人達の間でしか育てる事ができなかった時代にさかのぼります。高級な陶器にも描かれとても優雅で洗練されたものでありました。日本への渡来は7世紀後期~8世紀の奈良・平安時代。江戸時代には国民にも広く親しまれるようになりました。

<現在の種類>
3タイプのカテゴリー ①一枝に一つの花 一輪菊 disbudded ②一枝から枝分かれして沢山の花をつけるスプレータイプ spray ③背丈55cm以下、花径4cm以下のサンティーニ Santini
花の形は一重の花びら、2重以上の花びら、アネモネ咲き、スパイダー咲、ポンポン咲きなど。400種類が出回っています。

<よい花の選び方>
・茎が健康的であるかどうか。丈に見合った重さ、花の咲き具合、花が重過ぎる場合は茎が折れる可能性もあり。
・葉にカビなどの病気がないもの。特に茶色や白いスポットがあるものは注意。
・葉に極端な萎れがないもの。出荷で生産者の処理が足りない場合、輸送中に水切れが発生。
・パッケージによる蒸れ、雨による水濡れがないもの。花の部分に水がかかると短命に終わります。
・海外での流通の時ですが木化した茎がある場合は出荷からバケツでの扱いとなり、葉からの蒸発を防ぎ早く水があがるように濡れ新聞などで包んでいる時が多いです。花に水がかかっていなければ大丈夫です。

<飾り方のヒント>
折角花の種類が豊富になり、ずいぶんと素敵な菊が増えたのですからアレンジメントもグレードアップしてみましょう。2019年のトレンドです。3つのキーワードを含みます。
1. 一輪菊は高さを出しそれぞれの花の美しさをアピール 空間が大事です!その一輪菊の下部にはサンティーニやスプレーなどで多種類を楽しめるような配置で。こちらは空間をあけずに詰め込んでアレンジ。上と下で重さや空間の対比が生まれます。
2. 色に幅を持たせ、目に映る色の変化の効果を増やす。
3. 器はシンプルで素材は何でも。表面が滑らかな白い花瓶、光沢のあるものなどもよいです。

<購入後の切り花の手入れ>

ハロウィンアレンジメントの花

ハロウィンアレンジメントの花
9月になると南瓜や黒猫、コウモリやクモの巣、お化けなどの飾りがあちらこちらで見られるようになりました。日本でもすっかり定着した秋のイベント。ホームパーティーをするのにはとても過ごしやすい季節ですね。玄関先やテーブルなどにハロウィンのアレンジメントでお客様をお迎えしましょう。

ハロウィンの色についてはオレンジと黒が鉄板。この時点でテーマがはっきりしてきます。クールに白と黒の組み合わせや、ハロウィンカラーにライムグリーンを入れればポップに明るく仕上がります。また赤の濃淡で幅を広げたり紫を加え怪しげな雰囲気にしてもよいですね。市販されているオーナメントを使うのも楽しいです。折角の秋ですから実物もぜひ加えてください。 さて、ハロウィンアレンジメントにふさわしいお花です。

オレンジの花
ダリア バラ マム ガーベラ カーネーション ユリ リューコスペルマム ヒペリカム セロシア クロコスミア シンピジューム ジニア ヘリアンサス(ひまわり)など
ダリア ポンポン咲き オレンジダリア ポンポン咲き オレンジ
リューコスペルマムリューコスペルマム
ヘリアンサス 'サンリッチ ライチ'ヘリアンサス 'サンリッチ ライチ'
シンピジューム 'コカ・コーラ'シンピジューム 'コカ・コーラ'

アルストロメリア

アルストロメリア 'マドリード'
9月に入りイギリスのマーケットは秋の花のプロモーションが始まっています。今月のピックアップはアルストロメリア。日本でも20年以上前に大きなトレンドとなりその後も定着し、昨今の花屋で置いていないところはない位です。一本の茎の先端には5個ほどの花が散形状につき、色やパターンのバリエーションも増えフラワーアレンジメントにはとても使いやすい花です。今季の流行りは白系との事。アルストロメリアは10日から季節によっては3週間も楽しめます。家庭で飾るには相応しいお花だと思います。

管理上のポイントです。エチレンガスに弱いため果物とは別に管理。直射日光や風も避ける。花瓶は綺麗に洗い、ステムもその都度カットすればリフレッシュして水もよく吸い上げます。尚、茎を切る時は斜めに!フラットに切ってしまうと花瓶の底にぴったりと着いてしまい水が吸えなくなってしまいます。

アルストロメリアという名前はスェーデンのボタニスト カール・フォン・リンネCarl Linnaeusが、1753年に生徒の一人であるバロン・クラ・アルストロメールBaron Clas Alstroemerより譲り受けた種から出た植物であったため、その生徒の名前を植物に命名したとの事です。春先から初夏まで日本の庭先でも栽培可能。沢山花をつけてくれます。

アルストロメリア
ユリ (アルストロメリア) 科 アルストロメリア属
南米 ブラジル ペルー チリにまたがるアンデス山脈の冷涼地
Alstroemeria
Alstroemeriaceae / Liliaceae
Lily of the Incas, Peruvian, Inca lily, Parrot lily

チランジア エアープランツ

チランジア エアープランツ
アープランツとも呼ばれる植物。タイのレッスンでは毎日目にしていましたが、数年前から日本でも大人気に。昨年の購入したエアープランツに花が付いていてびっくり!期待していなかっただけにとても嬉しかったです。名前を確認しようと思いリサーチしていましたが、結局明確な名前はわかりませんでした。種類も多くなかなか奥が深そうです。

Tillandsia utriculata L.
パイナップル科ハナアナナス属
ブロメリア科(Bromeliaceae)は8亜科58属、3,200種に分類
銀葉種は、葉の表面の鱗片(トリコーム)より空気中の水分や窒素などを取り入れる (from 植物生活より)
明るい日陰と風通しのよい所を好み 水は週2-3回夕方から夜にスプレーをする程度。葉の先が縮れてくるようですと水不足。
生息地帯はかなり広域。南アメリカから北アメリカ北緯35度近辺まで、西インド諸島山林、山、砂漠 などタイプによる
チランジア2種類 着生しているチランジア

バンコクに長らくお住まいだった方へのフラワーギフトの依頼がありましたので、今回は思い切って大きなチランジアをアレンジメントに入れてみました。タイの家のテラスに飾ってあるような雰囲気になりました。
チランジアを入れたフラワーアレンジメント

浅草にエアプランツの専門店があるそうです。個性的なティランジアのセレクションでマニアの方に人気とか。近くに行った時に寄ってみようと思います。(私のメモです)

ティランジアガーデン
台東区浅草橋4-7-5
12時-19時30分まで
月・木曜日休日
電話はなし。

菊 マム

菊 
キク科キク属 Asteraceae
中国原産 
Chrysanthemum x morifolium /or Dendranthema x grandiflorum
*Chrysanthemumは栽培菊

日本への観賞用の菊の渡来は7世紀後期~8世紀の奈良・平安時代ごろで「古今和歌集」に登場。育種は江戸時代に盛んになり、大輪の菊の「菊合わせ」という品評会が行われていました。その菊の発展は原産地中国にも大きな影響を与えたとの事。日本の菊は和菊とされ、サイズで大菊・中菊・小菊の分類となっています。日本からイギリスや米国へも渡り、各国での品種改良が進み、スプレーマムやポットマム(鉢)などを総称し洋菊と呼ばれ流通しています。

<サイズ別> 主に展覧会などで見られる和菊中心のご紹介
大菊 花の直径18㎝以上 6系統あり、豪華で見ごたえがあり
「厚物」 ボリューミーな花弁が中心に向かって揃い、ぽってりと丸い形
「厚走り」は下部の花弁が少し開き気味に垂れ下がるタイプ
菊「厚物」 菊「厚物」 菊「厚走り」 左と中央は厚物」 右が「厚走り」
「大掴」つかんでねじったような趣。ネーミングもわかりやすいですね
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「管物」 管状花弁が放射に伸びて咲く。花弁の太さにより「太管」フトクダ「間管」アイクダ「細管」ホソクダ「針管」ハリクダと呼び名も変わります。細い花弁が放射状に下がりながら咲く花容はデリケートです
246 257 311
「広物」 幅広の平弁の一重咲き 一文字とも呼ばれます 
「美濃菊」幅広平弁の八重菊 岐阜県大垣地方で栽培され、色鮮やかさが特徴 ほろりとほどけた咲き方もエレガント

中菊 花径9㎝以上 大菊よりも小ぶりの手頃なサイズ。仏花の花束に入れられる輪菊のサイズです

次世代の花 part4 菊 マム

日本を代表する花の一つである菊、すでにバリエーションは豊かですがまだまだ新しい物が出てきそうです。最近は海外からの輸入も多く一年中入手可能ですが、やはり秋という季節感がとても好きです。

スプレーマム 'モナリザ ピンク'スプレーマム 'モナリザ ピンク'

スプレーマム 'オーロラ'スプレーマム 'オーロラ'

スプレーマム 'ゼナサニー'スプレーマム 'ゼナサニー'

スプレーマム 'バルディカライム'スプレーマム 'バルディカライム'

一輪菊 ポンポン咲き グリーン一輪菊 ポンポン咲き グリーン

スプレーマム ポンポン咲き グリーンスプレーマム ポンポン咲き グリーン

一輪菊 大輪 ポンポン咲き グリーン一輪菊 大輪 ポンポン咲き グリーン

次世代の花 part3 バレンタインデー 国産赤いバラのトレンド

国産 赤いバラ ’ブリランテ’
バレンタインデーがあと一週間と迫るこの頃、英国の花屋では忙しさのピーク。赤いバラは'レッドナオミ'が一番人気。日本の赤のバラは今何が人気なのでしょうか。親しい人や日ごろお世話になっている人、気になる人だけでなくご家族でもいいんです。ぜひフラワーバレンタインして下さい!街中で花束を持った男性、素敵だと思います!

バラ 'サムライ08'
バラ 'サムライ08'
ゆっくりと開花してくれ、花もちもよく頼もしい品種です。

バラ 'アマダ+'
バラ 'アマダ+'
サムライより花びらが多いタイプ。

バラ 'セクシーローズ'バラ 'セクシーローズ'
明るめの赤。鮮やかです。

バラ 'レッドスター'バラ 'レッドスター'
こちらも明るめです。

バラ 'アミリー'バラ 'アミリー'
花びらのそりがぽってりとしていて優しいイメージ

次世代の花 part2 この頃のシクラメン

関東東海 花の展覧会特別展 シクラメン
シクラメンの花は年末にかけ出荷のピークとなり、トローリーに高く積まれ結構な取引量だと思います。いつもどのシクラメンにしようか体が冷えるまで花の前で悩んでしまいます。そんな事もあり今回は暖かい展示会場でシクラメンをじっくりと観察してきました。青紫、柔らかいピンク、白、フリンジのあるもの、複色のものなど、多様化が進みどれも素晴らしい鉢ばかりでした。

シクラメン 'ドリームピンク'<br />
金賞 シクラメン 'ドリームピンク'
イギリスでよく目にしたフュージャのようなピンク色にライトピンクの細かいフリンジ。ご覧の通りラブリーです。

シクラメン
花の美しさに私のテンションが高くなりもう写真を撮るのに夢中。そして名前の記録を忘れてしまいました。青みが強い色でペタルには絞り模様があり、フリンジの部分と中心部が濃く出ているシクラメンです。花の青みは葉にもその特徴が見られます。

シクラメン 'かがり火ソフトピンク'
シクラメン 'かがり火ソフトピンク'こちらもブルーベースでクールな薄ピンク色。花びらのギザギザを見た瞬間、羽子板の羽かと思いました。モミジの葉にも見え、ソフィスティケートな色と容姿から軽さを感じるシクラメンでした。よい鉢は暖かくなっても花が上がってきます。春の優しい陽に照らされれば心も安らぎ浄化されそうです。

シクラメン 'ビクトリア'
シクラメン 'ビクトリア'

次世代の花

次世代の花 関東東海花の展覧会より
花の世界でもハイブリッドのスピードは目覚ましい物があり、種類もバラエティ豊かで、日本語でない花の名前を覚えるのも苦労するこの頃。関東東海・花の展覧会 国産の花の特別展へ出かけこれからの花を探求してきました。

鉢花から切り花への移行、多様なシクラメン、テーマを持たせたディスプィに植物の根ごと使い束ねるブーケ、枝物と季節の花での和の演出、色のグラデーションをうまく取り入れた各地の花のディスプレーなどビジュアルなプレゼンテーションも目を楽しませてくれました。
関東東海花の展覧会 フラワーウォールフラワーウォール
関東東海花の展覧会 枝物を使った和室のディスプレイ枝物を使った和室のディスプレイ
関東東海花の展覧会 カラーグラデーションの美しいディスプレイカラーグラデーションの美しいディスプレイ

受賞作品のコーナーより フラワーデザイナーの観点で自分で使ってみたい思うセレクションです。

マーガレット 'シェリエメール'
真ん中がぷっくりと盛り上る丁子咲きのマーガレット、その中心部の筒形のフロレット(筒状花)でさえ先端が特徴的で色もスウィート!ポットフラワーです。名前はフランス語で最愛の母という意味の 'シェリエメール' だそうです。

マーガレット 木春菊 モクシュンギク Argyranthemum frutescens ''
キク科アルギランセマム属

パンプキンの事

ハロウィンのパンプキンって?
ハロウィンで目にしたパンプキン。一体どうしてこのフェスで南瓜をくりぬくことを考えたのかとふと疑問に思っていたところ、ちょうどタイムリーに英国キューガーデンの記事を目にしました。

南瓜は字のごとく瓜の仲間でウリ科カボチャ属になります。ほとんどが水分で花、実は皮も含めてすべて食べられる南米原産の植物。古代から存在する食物の一つだそうです。成長も早く春に種を植えれば夏の終わりには立派な実を付けます。我が家でも地面から出てきた茎が何かわからず、ベランダに這わせておいて、ついに南瓜の実がなって正体が分かった事もありました。

さて本題です。ハロウィンはもともとケルト人の夏の季節の終わりの行事でした。詳細は別ページでご紹介していますが、10月最後の日は多くの死者の魂が下界に戻る特別な日とされ、人々は灯りを外に置き家によからぬ事が起きないようにしたとの事です。スコットランドやアイルランドではいつでも手短にあるカブやジャガイモでランタンを作っていたとの事。1800年代の中頃になるとスコットランドやアイルランドの人々はアメリカへ移民してゆき、そこで出会った南瓜をくりぬいたのがハロウィンには南瓜という習慣の始まりとの事です。カブやポテトより大きいので細工はしやすいかもしれませんね。
皆さんは南瓜をくりぬいた事ありますか・イギリスでも上手に作る人がいます。いつかチャレンジしてみたいものですね。

ハロウィンアレンジメントのお花 2019年秋アップしました。

ref:イギリスキューガーデンのブログ (ブログの記事がなくなりましのでリンクを外しました)

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