植物

チェルシーフラワーショー 2012 バックステージ

日本の気候もよい頃、イギリスではこの大きなガーデニングイベントが開催されます。チェルシーフラワーショー。
私はどうもこの2人から目が離せません。昨年のメダリストたちです。準備の様子You Tubeで見れます。

2012年5月22-26日
Royal Hospital Chelsea London SW3 4SL
RHSホームページ

フラワーデザイン展======================
フラワーデザイン展 三花三葉/サンカサンヨウ 中目黒
2012年6月7日(木)-10日(日)
11:00-19:30 *初日7日は17:00より 最終日10日は17:00まで
目黒区中目黒2-5-28 レンタルスペース”さくら” 中目黒
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Yves Piagetという大輪の薔薇

Rosa 'Yves Piaget'
モードなピンク、幾重にも重なる華やかな花弁、そしての卓越した芳香を放つ大輪のバラと言えばこのバラを思い浮かべる人は少なくないのでは。 'イヴ・ピアジェ' どこかで聞いたことのある響きとは思っていましたが実在する人の名前とは知りませんでした。先日Signatureという月刊誌の記事を読み発見。 スイスの時計・ジュエリーメゾン、ピアジェの創業家4代目のYves G. Piaget会長の事だそうです。憧れの花、憧れのジュエリーでしっくりと納得。
今頃何?なんて笑われるかもしれませんが... よいゴールデンウィークお過ごしください。

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フラワーデザイン展 三花三葉/サンカサンヨウ 中目黒
2012年6月7-10日まで、フラワーデザイン・オブ・ブリテンで知り合った3人による花展をします。目黒川沿いのギャラリーです。お出かけ下さい!
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イースターリリー

復活祭、イースターでは鉄砲ユリや大きな白いカラーリリーがシンボルの花として用いられます。 漏斗状の形をしたユリは神がキリストに復活をさせるために吹いたトランペットとされています。また聖母マリアに天使から受胎告知の際一本の白いユリが与えられるシーンの絵画も多く見られます。白いユリは喜びや希望、神聖、美徳、純潔などキリストの復活、新しい始まりの意と重なる事からイースターのシンボルとされてきました。アメリカでは 'White-robed apostles of hope’白い服をまとった希望の使徒(直訳)と呼ばれ、キリストが最後の汗を落としたゲッセマネの地に咲いた花とも言われています。イギリスでは白のカラーが一般的で、教会に飾られるアレンジメントは大きな白いカラーをメインに白やわずかに黄色みがかったユリや、スプレーマムなどを用いるのが一般的です。家にもこの時期の春の花のブーケなどが飾られますが、どちらかというと復活祭の花飾りはイギリス以外のヨーロッパ地域の方が需要は多いそうです。イースターサンデーの日に教会へ行った子供たちには水仙の花が配られ、お母さんやおばあちゃんへの手土産とされる風景がよく見られるそうです。

戦前は沖縄からユリの球根がアメリカに出荷されていましたが、1941年真珠湾攻撃により輸出がストップしてしまいました。以後カリフォルニアとオレゴンの境目あたりで栽培されるようになりカナダを含む北米全土に出荷されるようになったそうです。鉄砲ユリが出回る前はマドンナリリーという花が飾られていたそうですが、現在では花が大きくこの時期でも手に入る鉄砲ユリがイースターに代表するユリとなりました。宮古島へダイビングへ行った時、東平安名岬(ひがしへんなざき)に沢山のユリが咲いていたのをふと思い出しました。イースターが来ると本格的な春です。寒かった今年は梅も桜も開花が遅め。梅から桜へのバトンが今頃やっと渡されているようです。

イースターリリーは地域や時代によって様々な種類があるようです。花と文化のかかわり面白いですね。FDB Geoffrey Huges先生より教えていただきました。

カラーリリー Arum lily (Z. aethiopica) 湿地を好む大きな オランダ海芋です
サトイモ科ザンテデスキア属 
南アフリカ原産

鉄砲ユリ Lilium Longiflorum
ユリ科ユリ属
沖縄原産

イースターについて 

3月 ギフトとして贈られたい花

Rosa Rhapsody
卒業式、お彼岸、結婚式、送別会と何もかも怒涛のごとく来る時期。気温も暖かくなり、独特な春の空気が漂い私たちも優しく春めいたものに目が行ってしまうのは確かです。2012年3月24日の朝日新聞土曜be贈られたいお花のベスト5、ウェブからのピックアップです。

1位 バラ
2位 チューリップ
3位 カスミ草
4位 ユリ
5位 スイートピー

ちょっと意外だったのはカスミ草。 Baby's breath-赤ちゃんの息というニックネームがある花です。確かに香りもあり最近では大きくて素敵な品種も出ています。薄ピンクはとても可愛いお花です。そして

6位 カーネーション
7位 ガーベラ
8位 ヒマワリ
9位 水仙
10位 フリージア

いずれの花も子供の頃から馴染みのあるものばかり。やはり定番が人気のようです。ラナンキュラス、ヘラボラス、ムスカリ ストック オニソガラムなどはどの位の順位だったのでしょうか気になる所です。さて、あなたはどんなお花を贈られたいですか?

卒業や送別の際、好まれる色は
1位 ピンク 40%
2位 赤 19%
3位 オレンジ 13%
4位 白 9%

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花を趣味や職業としない一般の方との感じ方の違い、大いに参考になりました。

"Saying it with flowers - 花に託して" 近年


1930年から40年にかけてイギリスのConstance Spry女史 により、フラワーアレンジメントは書籍やデモンストレーションなどを通じ広く一般社会に普及しました。自然に目を向け、大木や枝・様々な種類の葉やフルーツなどもフラワーアレンジメントに取り入れました。型にきっちりはまった重々しい古典のアレンジメントとは異なり自由な感覚で花を楽しめるようになりました。その事が一般に受け入れられ、家庭で気軽にフラワーアレンジメントを楽しむ習慣となりました。第2次世界大戦後、一時中断していた花の生産が再びイギリスでも始まり, コベントガーデンフラワーマーケットに集められた花はイギリス全土に出荷されました。現在ではイギリスでの花の生産者はほんの一握りとなり、生産拠点は温暖でより花作りに適した土地へと移されています。ケニア、コロンビア、エクアドルなどからオランダの巨大フラワーマーケットへ集まり、世界各国間での取引が盛んとなりました。

人々は何かにつけて花を贈ります。一般的に花を贈る行為は人の感情の反映であり花にその気持ちを託す時が多いようです。愛を伝えたいのでしたら何よりも花がよいでしょう。悲しみの気持ちを送る時も言葉は入りません。記念日や誕生日にも花は最適の贈りものではありませんか!

今のフラワーデザインは家のインテリアやファッション等、その時代の流行に深く関わっています。エキゾチックな一本の花で表現するミニマリズム、絵とその絵の植物と同じ花材を使ってのデザイン、カントリースタイルのブーケにしろチョイスは千差万別! 水仙のシンプルな花束であろうと大きくて抱えきれないほどの量の花であろうと、花でメッセージを伝えるのが何よりであると思います。近年ではほぼ一年中どんな花でも取り寄せる事ができますが、やはりシェイクスピアが「恋の骨折り損」で言うように、その季節ごとに咲く花が一番美しいと感じます。

恋の骨折り損より
At Christmas I no more desire a rose
Than wish a snow in May's new-fangled mirth
But like of each thing that in season grows.

"Saying it with flowers - 花に託して"  結婚式 昔と今

Tuzzy Muzzy / Nosegay
結婚式はいつの時代でも祝福に満ち喜び溢れる集まりです。もっとも古い時代の結婚式では、花、ハーブ、種など使われるすべての植物が幸運を導くものとして選ばれました。キリスト教以外の人々にも白を基調とする盛大な結婚式は、花が喜びの場をさらに盛り上げてくれると信じていました。

中世期の花嫁は青いドレスを着ていました。青は伝統的に純潔を意味する色だったからです。花嫁も花婿も時々ブルーのリボンでできたバンドをする時があります。これは Something four の1つで、何か青いものを付けると幸せになるという言い伝えからです。* 

花嫁は庭から厄除けの意味がある花を選びブーケにして幸運を祈ったそうです。常緑は魔女よけ、ローズマリーはよい思い出や記憶、愛の神ヴィーナスに捧げられた愛のシンボルのマートル、金のメッキを施された麦は子孫繁栄を意味するものでした。お風呂の習慣がなかった為、甘い香りの花を撒いて結婚式を行いました。現在のフラワーガールはそんな目的で生まれたポジションです。ゲストは可愛いハーブや花でつくられたポージーを持ったり、あるいはポプリが入ったポマンダーを(腰)につけたりしていました。やがてピューリタンの誕生により、これらの人々のちょっと仰々しい習慣はすべて消滅させられてしまいました。

"Saying it with flowers - 花に託して" 人生最後の贈り物

人生の最期のお花についてです。

古代エジプト時代では、ミイラ化の処理された体に花の王冠を付けたり、襟もとを花で覆い棺には花のガーランドが架けられていました。ツタンカーメンの墓からはオリーブの首飾り、ナイルの青いスイレン、ヤグルマ菊が見つかりました。これらの飾りは折りたたまれたオリーブの葉とパピルスのベースに作り込まれていたもので、当時のフローリストの技術の高さが伺えます。

(葬儀の際)役者たちはプロの嘆き屋として生計を立て、古代ギリシャ時代では亡くなった方の祖先をかたどった蝋マスクをつけていました。この習慣は中世の後にまで続いていました。

葬儀用のリースは人の生涯を模ったもっとも古い形でした。リースには蕾、開きかかった花、大輪の花と種により、誕生-若い時代-成熟の時代-そして死を表しています。もっとも初期の頃のリースは古代ギリシャ時代から見られ、長いガーランドから成っており花瓶や彫り物の入れ物などに掛けられるようにループがついていました。

墓にやさしく香る花を敷き詰めるという古い習慣は、地方によっては今でも存続している所があります。ローズマリーには"記憶"という意味があります。シェイクスピアの時代、帽子や袖にローズマリーの小枝をつけてるとその人が喪に服しているという目印となりました。御遺体の包みは香りのよいハーブと花で覆われていました。19世紀に入ると、捧げ物にも十字架・アンカー・ハートなどの形が用いられ、それぞれ信義や誠実、希望、慈善(信望愛ーキリスト教の3徳)を表し、これらをシルクの環やリボンなどでつなぎました。現在では、天国の門、ちとせの岩 《永遠のよりどころとしてのキリスト)弦の切れたハープ、椅子、開かれた本など、誠実や忘れがたい気持ちを思い起こすような花装飾が葬儀用として用いられています。

ヨーロッパではハロウィーンの前日にAll Hallows / All Saints Dayと呼ばれる日があり、その日には家族が祖先を敬い花やキャンドルなどを持って墓参りをします。多神教徒(非キリスト教徒)たちの間では、浮遊する魂を花やお供えをもって鎮魂させると信じられていたようです。ハロウィーンについて

シェイクスピアは人の感情を花の意に置き換えて表現しました。
ハムレット4幕5場面 オフィーリアのセリフから 
There's rosemary, that's for remembrance, pray, love, remember
And there is pansies that's for thoughts

"Saying it with flowers - 花に託して" シェイクスピアの誘惑と愛

"Say it with flowers - 花に託して"
シェイクスピアの誘惑と愛 花による伝達


2月14日はヴァレンタイン・デー 世界では2億本もの赤いバラが売れる日です。赤いバラは愛情・情熱の意があります。バレンタイン・デーは愛の日ですから英国では当然赤いバラが決めの手の「勝負花」となります。

花言葉は東のハーレム(おそらくイスラム社会)より始まったとされます。ハーレム社会では自由な恋は許されず一歩間違えば大変危険な事になってしまいます。そんな時花はコミュニケーションの手段として使われ、花の持つ意味により恋人たちの間では盛んに秘密のメッセージのやり取りがあったようです。

1800年代イギリスのビクトリア時代には花言葉を解説する本が多く出版されました。ですが所詮人が作るもの、それぞれの内容が微妙に違ってもいたため時には解釈がずれ誤解を招く事も生じていたようです。花ことばのやり取りの一例ですが、お誘いを受けた時の女性のお答え、Yesの場合は花に唇を寄せNoの場合は花弁を抜くという動作でサインを送ります。

よく知られている花言葉
黄色のバラ - 友情 もしくは嫉妬 (解説本にもよります)
白いバラ - 純潔 清楚 - 私はあなたのために
ヴィオラ - 忠実
ヒマワリ - 高慢 おうへいな
水仙 - うぬぼれ 
黄色のチューリップ - 絶望的な愛
アイリス - 熱情 熱意
白いヒース - 幸運
勿忘草 - 真の愛 離れていて私を忘れないで
シクラメン - 拒絶 

シェイクスピアは沢山の植物で、誘惑や愛を表現しています。"真夏の夜の夢”オーベロンの場面のより
I know a bank where the wild thyme blows,
Where ox-lips and the nodding violet grows;
Quite over-canopied with luscious woodbine,
With sweet musk-roses, and with eglantine:

ウィリアム・シェイクスピア 作品と花 "Saying it with flowers-花に託して"

シェイクスピア生誕の地のイベントで、2年前ロンドンクラスをお願いしたLynda Owen氏によるウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)と彼の作品に出てくる花についての解説がありました。シェイクスピアは花の持つ意味を使い、巧みに抒情表現を盛り込み名作を残しました。花に託すメッセージ、お祝いの花、悲しみの花等、花にまつわる今昔の習慣などLynda先生の解説をご紹介いたします。 現在のLynda先生は審査員のリーダーで、ヨーロッパで開催されるほとんどの競技会の審査メンバーのお一人です。

"Say it with flowers - 花に託して"
シェイクスピア誕生前の頃

古代のローマ、ギリシャ、エジプトの人々は、食卓にバラの花弁を贅沢に散らせ、葉アザミ、ポピー、月桂樹、シュロなどをふんだんに飾っていました。結婚式などのお祝い事ともなると花のガーランドで家を埋め尽くし、ブライドもグルームもリースや花飾りを頭に載せていました。当時の裕福な家にはガーランドを作る専門の職人がおり、それが富のステータスであったのです。

古代ギリシャには月桂樹の冠が最も優秀なスポーツマン 'Victor Ludorum(Winner of the game)' に贈られていました。その習慣は現代のイギリスにも受け継がれ、スポーツマンにかかわらず政治家やその他社会への貢献者たちの葬儀では、彼らの生前の優れた能力と栄誉を称えるため月桂樹のチャプレットというリース型の飾り物が捧げられます。現在では車のレースの優勝者が肩から掛ける大きなリースの事です。葬儀には棺の上、もしくは周りに置かれるそうです。
Chaplet 女性の肩からサッシェのように掛けれれているものがチャプレットです。
ギリシャには様々な神が存在すると信じられ、アイリス、ヒアシンス 水仙 アスクレピアなど神から名前をもらった花も多く記す所です。

オーキット 蘭について

Orchid arrangement
オーキットは切り花の中ではもっとも長く咲いてくれる植物で、私もギフト用のフラワーアレンジメントによく使っています。蘭は花をつける植物25万種類の1割も占める巨大ファミリーです。出身地はその科によって大きく3つに分かれます。たとえばファレノやパフィオ、シンビジュームなどは東南アジア、カトレアやオンシジュウム、エピデンドラムなどは南米、そしてアングレカム、エランギス、バルボフィラムなどは東アフリカから南アフリカまでの分布です。アフリカの蘭はちょっとマニア向けですのであまり切り花としての流通はないですね。

2月18日(土曜日)から蘭展が始まるためサイトをサーフィンしておりましたら。判り易くとてもよい解説を見つけました。お時間ございましたらご一読を!
らんを知る

世界らん展
東京ドーム
2012年2月18日-26日

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