花のトレード量世界一の規模を持つオランダのアムステルダムで開催されるフラワーショー。家族の出張が重なり早めに帰国しなければならず、イギリスからの移動を含めて3日しかオランダでの滞在時間がありませんでした。IFTF開催中はアールスメアの市場でもフェアがあります。一日目はIFTF、2日目はアールスメアへ行く事にしていました。IFTFの会場では羽を付けたお姉さんのお出迎え。いえいえ、あるメーカーのプロモーションのための方ですが、こんな事ですらうきうき感が沸き上がってきます!
日本のお花からご紹介しましょう。フラワーショーでディスプレイされる花はたいていとても大きくて立派で頑丈そうです。一方、日本の花は繊細な美しさが売り。この魅力はみなさんも実物を見るとわかると思います。丁寧に作られており国民性を感じました。ある意味ほっと息がつける所です。アレンジメントでも静かで少し引き気味にあしらう部分がありますが、丁度そんな感じです。トップにあるマムは何人もの人が足を止め写真を撮っていました。控えめですがとても魅力的な菊です。
FDBヨーロッパクラスが終了しすぐにロンドンからオランダへ移動。今回は会場の近くの個人経営のB&Bへ宿泊。広さも十分、施設もモダンで使いやすく、なによりも親切なオーナーと仲良くなれたのが幸いでした。
エコの先進国オランダの交通手段と言えば自転車です。B&Bのオーナーに自転車を借りフラワーショー会場まで自転車で向かいました。お天気はもちろん晴れ。途中に大きな公園があり大自然を満喫しながらのサイクリング。途中羊の群れを発見。カメラを取り出しているとみんな一斉に私のほうへ向かってきます。そしてなんとズボンのすその匂いを嗅いだり、ジャケットの紐を引っ張ったりといたずらを始めました。こんなに近くで羊にたわむれられたのは初めて。それとも餌を持っていると思われたのでしょうか。大きな羊たちの迫力に負けいそいそと退散。あ~あビックリ珍事件。
羊に囲まれ身動きが取れません
4月22日から2日間、パシフィコ横浜の展示ホールで開催されていた園芸展にも出かけてきました。ハンギングバスケットや寄せ植えのコンテスト、新種の花の紹介のコーナー、チューリップの展示などがありたいへんな賑わいでした。
まずは素敵なハンギングバスケットと寄せ植え御紹介しましょう。壁なども手作りされており、中には絵画風となっていてハンギングバスケットと素晴らしい調和でのディスプレーでした。
ハンギングバスケット金賞作品 タイトル「Shabby chic」
寄せ植えも素敵です。いつか同じようにできたらと思いますが、やはり少しばかりの勉強と経験が必要なようです。皆さんも参考になさってみてはいかがでしょう。
現在フラワースクールのコースにご参加いただいている生徒さんより秋のMalvernフラワーショーの様子をお送りいただきましたのでご紹介します。このフラワーショーは毎年9月下旬の最終ウィークエンドの2日間開催されます。実りの秋を祝うイベントとして新種やトレンドの植物、珍しい花やとても立派な野菜などを紹介するブースが立ち、工夫を凝らしたディスプレーで会場を盛り上げています。会場の一角ではフローリストのコンペティションもあり沢山の方が訪れます。
Malvernフラワーショーのフローリストリーコンペのスケジュールは11カテゴリーとなっています。
1.Pastral Joy 1チーム2名までエントリーOK。122㎝の丸いセージ色に塗られた高さ30㎝の台にアレンジメント。作品の高さ制限はなし、オールラウンド(四方見)から鑑賞
2.Sunset縦(奥行)68㎝ x 横76cm黒い布で覆われている台と黒のバックドロップ(後ろの壁)があるエリアにアレンジメント。正面から鑑賞
3.Colour Explosion, a Pedestal exhibit 台はなく床置きのアレンジメント縦122cmx横122cmのエリアにデザイン 正面から鑑賞
4.Golden Treasurers91.5㎝四方、床からの高さ76㎝の台を各自各々用意し、黒の布をかける。アレンジメントの高さはテーブルより90㎝以上であり、オールラウンド
5.Fascinating Foliage 葉を主としたアレンジメント 縦61㎝ x 横61cm x 高さ56㎝、パッションフラワーを描いた台とする事。許容スーペースは1m2以内
6.The Artist 以下略
7.Delightful
8.Little Treasure
9.Halloween
10.A Christmas Bauble
11.Seasonal Swag
ロンドン中心部より電車で約一時間、駅についたらフェリーでフラワーショーの入り口までアプローチ。歩いても15分ですがボードのショートライドを楽しみました。一番奥にあるフローリストリーマーキーから見学開始です。テントの中ではそれはそれは見事な花の競演。ディスプレーは審査対象でアワードが用意されます。それぞれのナーサリーは凝ったディスプレーを展開しており、整った会場はまさに色の洪水でした。会場を歩いているとイギリスで人気のある植物が一目でわかります。一例は、クレマチス、グラジオラス、ダリア、サボテンや多肉植物、サルビア等の小さな多年草、スィートピー、アリウム、アマリリス、オーニソガラム、ユリ、オーキッド、ベゴニア、デルフィニウム、フクシア、アストランチア、アガパンサス、ダイアンサス、チューベローズ、ホスタ、ヒューケラ、コレクターに人気のアルパイン高山植物、アフリカンの植物や食虫プラント、アジアの珍しい植物、日本のカエデや見事な盆栽まで。私はヘザー類がお気に入りでした。バラはローズハウスが別棟にありますのでこちらではそれほど見かけませんでした。やはり冷涼な気候を好む植物が多いですね。アジアからの蔓性植物のコーナーなど珍しい植物もあり、多種類を目にして大満足な朝でした。気が付くと通路はいつの間にか沢山の人で埋まっていました。写真が多いため何度かに分けてご紹介したいと思います。
幕張メッセで開催中の展示会へ出かけてきました。懐かしい方とお会いしたり新しいものを見たり。規模が小さくなっていた分ゆっくりと見て回る事ができ楽しんで参りました。
アンコーポレーションさんのブースで、闇の中で光る植物ーベンケイソウ科エケベリアのデモがありました。置いてあった植物を暗箱へ移動。目に鮮やかなグリーンの蛍光色が放たれ、思わずびっくり。あまりにもの驚きで持続時間や植物の成長具合など突っ込んだ質問を忘れてしまった位でした。一目で話題をつかめるアイテムです。また同じブースでドイツのメーカーのリーフシャインの取扱開始の情報をキャッチ。ヨーロッパの花屋では当たり前に使っている便利ものです。ヨーロピアンデザインでは葉も花と同じくらいに大切なデザインエレメント。葉の表面に光沢を出し瞬時に商品価値を上げるものです。フラワーショップにはユーロカット(バラのトゲ取りと同じくらいお勧めです。