パンプキンの事

ハロウィンのパンプキンって?
ハロウィンで目にしたパンプキン。一体どうしてこのフェスで南瓜をくりぬくことを考えたのかとふと疑問に思っていたところ、ちょうどタイムリーに英国キューガーデンの記事を目にしました。

南瓜は字のごとく瓜の仲間でウリ科カボチャ属になります。ほとんどが水分で花、実は皮も含めてすべて食べられる南米原産の植物。古代から存在する食物の一つだそうです。成長も早く春に種を植えれば夏の終わりには立派な実を付けます。我が家でも地面から出てきた茎が何かわからず、ベランダに這わせておいて、ついに南瓜の実がなって正体が分かった事もありました。

さて本題です。ハロウィンはもともとケルト人の夏の季節の終わりの行事でした。詳細は別ページでご紹介していますが、10月最後の日は多くの死者の魂が下界に戻る特別な日とされ、人々は灯りを外に置き家によからぬ事が起きないようにしたとの事です。スコットランドやアイルランドではいつでも手短にあるカブやジャガイモでランタンを作っていたとの事。1800年代の中頃になるとスコットランドやアイルランドの人々はアメリカへ移民してゆき、そこで出会った南瓜をくりぬいたのがハロウィンには南瓜という習慣の始まりとの事です。カブやポテトより大きいので細工はしやすいかもしれませんね。
皆さんは南瓜をくりぬいた事ありますか・イギリスでも上手に作る人がいます。いつかチャレンジしてみたいものですね。

ref:イギリスキューガーデンのブログ

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 ボディフラワーとヘッドドレス

ボディフラワーをまとったモデルの後ろ姿 ボディフラワーをまとったモデル 一番好きな作品です。
実際に装着可能な物としてのスケジュール(規定)です。ヨーロッパ諸国のコンペでは作品が仕上がるとモデルによるキャットウォークがあり、イベントを華やかに盛り上げる場面となります。昨年はマネキンに飾っただけだったそうですので進歩しています。

ステージの上での競技ではありますが、フロントの選手たちにとっては観客からはかなり近い位置です。カメラも随時テーブルの周りを廻り選手の表情を映し出しています。審査員たちも途中からステージに昇り審査を開始していました。様々な要因がプレッシャーとなってしまうと思いますが、こんな状況下でも経験豊かなフローリストたちは見事に作業を進めてゆきます。

同じ資材が提供されますがデザインは当然ながら全く異なります。フレームを組むプレワークの時間があり、競技開始前に各テーブルには準備されたフレームが並びます。様々な形をしたヘッドドレスのフレーム、何も置いていない所もありここからどんな作品ができるのだろう、どんな花を使うのだろう等と一人ワクワク期待が膨らみます。ちなみにドレスはくじ引きで決めたそうです。

時間と共に美しい作品が出来上がりその経過も楽しく拝見。ドレスやモデルの体格にあったデザインの全容が明らかになってきました。ファイナルに残る方々の作品は甲乙がつけがたいですね。気に入った作品が2点。ステージ向かって右側の手前と奥。右側奥の方が優勝でした。
ステージ右側の方々の作品

<結果>
優勝 深町拓三さん ヘッドドレスの形はインドのターバンにも似ていてとても楽しみでした。ストラクチャーをデザインの一部として隠さずそのまま活かした無駄のない作品です。余裕でブーケまで作ってしまっておりましたが、なくても十分と感じました。

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2018 アレンジメントとブーケ

日本花職杯2018 アレンジメントとブーケ
今年は金曜日と土曜日という日程だったため土曜日のファイナルに出かけてきました。久しぶりに秋らしいよいお天気、足取り軽くお台場のアクアシティまでお出かけです。会場の中では前日行われた予選の作品が所狭しと並んでいました。予選ではハンドタイドブーケとアレンジメント。2018年のテーマは「花でつなぐ日本。世界。」資材使いも楽しく、個性あるそれぞれの力作を拝見してきました。

ユニークな資材
多色を黒と合わせる作品が多かったように思います。日本固有の物からオリジナルの資材をハンドメイドしたもの、ナチュラルの資材を使ったものなどを巧みに組み合わせられ、どれもツイストが入りトップフローリストの柔軟性が覗えます。

足が最初に止まったのがこちらの作品。高明度の多色を黒で引き締めた作品です。日本で育てられたマムやダリアをメインの花とし資材と花双方でのパターンのリピートにより心地よいリズムが生まれている作品です。ウィンドーディスプレイでのアイキャッチャーにはブリリアントなアイディア。楽しい!
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

黒の枝とカラフルな手毬をストラクチャーとし花を添える手法。色が目に飛び込む作品。こちらの2つの作品は資材のビビットさで抜き出ていました。
ユニークな資材使いのフラワーアレンジメント

障子紙のようですが、こんな使い方は初めて遭遇

2018年秋 英国ロイヤルウエディング

2018年は幸運にも2回も英国ロイヤルウエディングを見る事ができました。チャールズ皇太子の弟君アンドリュー王子の次女、Princes Eugenie of York ユージニー王女とJack Brooksbank氏の結婚式が2018年10月12日にウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で沢山の祝福の中で執り行われました。

さて、簡単ですがお持ちになっていたブーケについてです。ティアドロップシェイプで、おそらくワイヤーブーケで、お花4種類とグリーンは2種類ほど。英国王室伝統のマートルの葉は写真からでは確認できませんでした。白い花々の間から見えるブルーのエリンジウムはスコットンドの国を象徴するアザミに似ているためとの事で、英国のロイヤルウエディングには頻繁に登場するお花となります。手元のブーケに入れていない場合はたいていドレスやベールの刺繍に施されています。最近のブーケトレンドとしては小さな花を寄せ集めたブーケが非常に好まれます。キャサリン妃の時はスズラン、メーガン妃の時はアスチルベなどが印象的です。今回はマダガスカルジャミンも加わっているためもっと香るブーケだったに違いありません。

<ブーケのお花>
バラ
マダガスカルジャスミン
スズラン
エリンジウム
ヘデラ
イタリアンルスカス

ウェデイングドレスは英国のピーター・ピロット社デザイン。すそにかけてゆったりと広がるAラインにボリュームをキープしながらトレーンを長く引くエレガントなスタイルです。ブーケは王女の背丈とドレスの長さに合うように作られていて、サイズとボリュームは共に非常によいバランスでした。ハンドルはちょっと長かったような気がしますがカーブした独特なハンドルは英国王室のワイヤーブーケの特徴でもあります。ブーケはあくまでも花嫁を引き立てる脇役の一つ。ブーケだけ、あるいはブートニアだけ独り歩きをさせる事だけは避けたいですね。

イギリス王室の伝統に沿って、結婚式の翌日そのブーケはウエストミンスター寺院の無名戦没者の墓へと手向けられました。今年は2回もロイヤルウエディング。幸せそうな花嫁を拝見し、だれもが幸せを分けていただいたようなムードになったのではないでしょうか。ユージニー王女、どうぞ末永くお幸せに!

Ref:
結婚式の画像はTwitterの @RoyalFamilyで確認できます。
ウェディングの記事と写真 Elle Japon 日本語版 https://www.elle.com/jp/fashion/a23735139/princess-eugenie-piter-pilotto-wedding-dress-181012-hns/ 

秋植え球根

秋植え球根
秋分の日も過ぎ急激に秋となってしまいました。気温も低く洋服の衣替えも間に合っていない次第です。毎年秋植え球根のトピックスで書きたかったのですが、考えていてからもう数年は経ってしまっています。思い出した時がその時!今書かねばまた今年もタイミングを逃してしまうと思い頑張る事にしました。

春に咲くポピュラーな球根植物はほとんどといっていいほど今の時期に植えます。球根自体に栄養があるため直植えにする場合は特別に土を用意する事なく楽ちんなものです。事前に咲きそろった時のカラーハーモニーなどを考えてから植えるとだいたいの雰囲気が想像できます。カラフルにしたいのか全体を同じような色で統一するのかなどあれこれプランするのも楽しく、フラワーアレンジメントを始める前と同じです。イギリスのフラワースクールではまずデザインを考えてから行動に移すようにと教えられます。途中プランを変更し、何度も材料を変えたり考えを変えたりすると最終デザインに程遠いものができる事はもう皆様もご存じの通り。

近年は花の種類も増え選択肢が広まり、それはそれで悩むのですが思いついた秋植えの球根たちの列挙です。お馴染みの球根植物は春の球根植物のブログに載っている物とダブります。そしてちょっとマニアックで目を惹く物などもリストアップしてみました。庭に花があるとその花でもフラワーアレンジメントが楽しめます。一番新鮮な花は大いに利用したいですね!

<秋植えの球根植物-ポピュラーなもの>
チューリップ ユリ科チューリップ属 中央アジア イランパミール高原 カザフスタンステップ地帯原産
フリージア  アヤメ科フリージア属 南アフリカ原産
スイセン ヒガンバナ科スイセン属(ナルキッスス属)イベリア半島 地中海沿岸原産
ヒヤシンス ユリ科ヒヤシンス属 地中海東部沿岸からイラ ン トルクメニスタン付近原産
ラナンキュラス キンポウゲ科ラナンキュラス属 地中海沿岸 西アジア~ヨーロッパ東南部原産
ムスカリ ユリ科ムスカリ属 地中海沿岸原産
アネモネ キンボウゲ科アネモネ属 地中海沿岸 西アジア~ヨーロッパ東南部原産
リューココリーネ ユリ科レウココリネ属 南アメリカ チリ原産
クロッカス アヤメ科クロッカス属 地中海沿岸 ヨーロッパ南部 

筑波らん展 シマクモキリソウ

シマクモキリソウシマクモキリソウ Liparis hostifolia
79年ぶりに南硫黄島にて発見との記事を見て、次の日に筑波実験植物園へ出かけてきました。よい秋晴れとなりましたがとても寒い朝でした。温室では「筑波らん展」が開催されており、珍しい蘭の花々とともに開花したシマクモキリソウが展示されていました。およそ20㎝位の小さな植物で花もまだ2つしか開花がなく野生蘭固有の地味感が漂います。解説にはこの植物の確かな記録があるのは父島と南硫黄島のみで、6月に現地で採集、3株持ち帰りそのうちの1株が開花し特徴からその種が判明したとの事です。大陸からは遠い小笠原諸島で独特の進化を遂げた生物の一つとの記載がありました。厳重に囲われ花まで距離があり、じっくりと目を凝らして見ているといつの間にか後ろには長蛇の列。たいへん失礼いたしました。珍しい蘭のすばらしい展示の数々。香のある花も多く短い時間でしたが蘭の花にとても癒されました。
ブラッサボラ 'ディグビアーナ'ブラッサボラ 'ディグビアーナ' 細かいフリンジ付き。ユニークです。
バルボフィラル 'クライリット ベバルト'バルボフィラル 'クライリット ベバルト'
デンドロキラム 'コビアナム'デンドロキラム 'コビアナム' フィリピンの1400~2000mに自生。夏は風通しのよい戸外で栽培と注釈がありました。今年の夏にハワイアンナイトのトロピカルアレンジメントに入れた香のよい蘭です。

Japan Florist of the Year ~日本花職杯~ 2017

ウエディングブーケ 日本花職杯2017
10月14日(土曜日)お台場で開催された日本花職杯の競技会を見に行きました。タイトル通り日本のフローリストの精鋭たちのコンペティションです。

最初の項目はハンドタイドブーケ。開始前には各テーブルにユニークなフレームが並んでいます。近年のフローリストリーではほぼデザインが出尽くしており、いかにして個性豊かなアイデイアで魅せるかが勝利への焦点となります。ストラクチャーを見るだけでも楽しくいくつか目を捉えたフレームがありました。
蓮の実にウールを巻き付けたフレームパーツ 完成されたフレームとしてではなくパーツのみがありました。花をフレームに差し込む作業がないため作る時のスピードが速く時間の余裕が生まれます。
球状のストラクチャーを持つフレーム 球状のストラクチャーを持つフレームブーケボリュームがあり存在感大。球状のユニークなストラクチャーと花がどう調和してゆくのかが興味をそそられました。
木の枝や根などナチュラル感あふれるブーケフレームナチュラルで作り込みすぎない、私の好きなテーストです。

2作品目はブライダルブーケ。花嫁が実際に手で持って歩けるものでなければなりません。今年のヨーロッパでは大きなブーケが流行していますが、サイズとウェイト、資材と花、やはり適正なバランスが重要となってきます。

FDBヨーロッパクラス2017のお知らせ

フローリストやフラワーデザイナーたちのテクニックと感性を高めるためのレッスンとして、毎年恒例となっているヨーロッパクラス。今年のゲストはチェルシーやクロアチアカップでの優勝経験を持つフローラルスタイリストのローラ・リョング(Laura Leong)さんです。ご自身も現役の競技会出展者であり、細部まで行き届いた作品は誰もが足を止め見入ってしまうほど迫力。花のスタイリストとしての名声を馳せていますが、絵画や造形などのプロフェッショナルでもあるとの事。美術の講師として大学で教鞭をとる事もしばしば。その色使いは固有で独特の雰囲気が作品にあります。

こんな素晴らしい先生を囲んでのレッスン。スタッフである私でさえもわくわく感が止まりません。今年も充実したクラスとなるようチーム一丸となって頑張ります。皆さんのご参加お待ちしております。

2017年ヨーロッパクラス
10月26日 - 29日
参加費 960ポンド
ハマースミス ロンドン
FDB ヨーロッパクラス2017 フラワーデザインマスタークラス

目新しい花 IFTF2016 オランダ

目新しい花 上向きに咲く鉄砲百合 IFTF2016
目立つディスプレーに引き寄せられるように各ブースへお邪魔してきました。新しい花や売れ筋などの展示があります。楽しい発見ありましたよ!

まずは大人気のバラ。ヨーロッパは複色の種類がたくさん流通しています。
複色のバラ オランダフラワーショー 複色のバラ オランダフラワーショー 複色のバラ オランダフラワーショー 複色のバラ オランダフラワーショー
シルバーのラメをあと付けしたものですが、クリスマスやヴァレンタイン・ディに活躍しそうです。

花のディスプレイ IFTF2016 オランダ

IFTF2016 フラワーショーでの花のディスプレイ
フラワーショーでは自社の商品(花)をプロモーションするためブースのディスプレーはどれもデザインが工夫されとても素敵です。見やすかったのはやはりスペースをあけパターン化され整列されている所でした。ほどよくリズムがあり心地よい印象です。商品を沢山持っている企業は多種類を使ったディスプレーが目を惹きました。花をグルーピングで使用するのは強いインパクトが生まれ遠くからでも存在感があります。

スペースを取り、リズムよく並べられたブース
心地よく整列されているディスプレイ フラワーショーでのディスプレイ フラワーショーでのディスプレイ フラワーショーでのディスプレイ

多種類の花でモダンに展示

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